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宇宙空間まで伸びるエレベーター。これを使うことで容易に宇宙空間から物の出入りが可能になり、宇宙旅行も容易になるなどといわれいますよね。この宇宙エレベーターについて国際宇宙エレベーターコンソーシアム、副代表がその実現時期についてこのように語っています。

フランスに本社を置く民間航空宇宙企業のタレス・アレーニア・スペースで開催されたのは軌道上に物資や人員を輸送する宇宙エレベーターの実現可能性についての研究発表です。国際宇宙エレベーターコンソーシアムの副代表ピーター・スワン氏によると、早くて20年以内に実現すると主張しています。

「宇宙エレベーターは実現できるでしょう。時間の問題でしかありません」「(実現するのが)2030年か50年かは重要ではありません。いずれにせよ宇宙エレベーターは、宇宙に物資や人員を輸送する、経済的に持続可能な唯一の手段です。わたしたちの研究は、インフラが実現可能であることを示しています。いつ成功するかは計画にふさわしい材料の開発にかかっているでしょう。わたしたちは目標からそれほど遠くにいるわけではありません」と述べています。

また、宇宙エレベーターが実現することで、宇宙空間までの物資の輸送は1kgあたり500ドル程度になるとし、完成当初は物資の輸送が主な運用目的としているものの、宇宙旅行者も次第に送り込むことはできるようになると主張しています。

想定されている宇宙エレベーターの輸送能力は最大14トン。時速200kmで静止軌道(地上3万6000km)に設けられたステーションまで運ぶとしています。つまり、宇宙エレベーターが平均時速200km/hで上昇しても静止軌道までは約1週間かかる計算になります。

何れにしても、これまで高コストやロケット自体のサイズにより出来なかったことことも宇宙エレベーターならば可能になることも予想されます。つまり、これまで見えて来なかった宇宙の利用価値が新たに見つかることも予想され、批判されることもある費用対効果についても解消できる可能生があります。

参考:WIRED.jp