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何故か変わらないボトル入の飲料水の衛生基準値。なんと中国では今現在も旧ソ連が定めた数値を使い続けいているといいます。

中国で売られているという瓶詰めの飲料水。生の水道水を直接口にすることはできない中国ではこのようなペットボトルや瓶入りの飲料水を口にすることが多いといわれています。しかし、このような飲料水の衛星基準値について実は今現在も旧ソ連が定めた数値を使用しており、衛生基準としては水道水よりも緩い値だといいます。

これは RFI中国語版が報じた『中国の瓶詰め飲料水は現在でも旧ソ連の衛生基準を使用、水道水よりも悪い品質』というもので、そこには飲料水の衛生基準値について「瓶詰め飲料水の衛生基準はわずか20項目のみだが、水道水は106項目。直接飲むことができない水道水のほうがより厳格な基準が用いられている」と報じています。

具体的には水道水の基準は世界保健機関(WHO)の基準改定に伴い、従来の「1リットルあたり細菌3個以下」から「100リットルを検査して細菌が検出されないこと」に改定されたものの、瓶詰め飲料水に関しては何故か旧ソ連の基準が現在も採用され続けているとのことです。その数値については詳しく分からないものの、1ミリリットルあたりの総細菌数が50以下というものだそうです。

ちなみに中国ではこれまでウォーターサーバー用のボトル内の水から基準値の最大9000倍の細菌が見つかった例や、蓋を取っていないボトルに藻が発生した例、トイレで使用する水からミネラルウォーターを作る謎の製造工場が摘発されるなど、今回指摘された旧ソ連の基準値すらもあってないような状態が今現在でも続いています。

参考:Record China photo:シーサイドインなきじん海辺の宿