
今月22日は土用の丑の日ということでウナギを口にされる方も多いと思います。一方、「ウナギを食べると災いが起こる」と古くから伝承が残る地域が日本にはあるそうです。
五行に由来する暦の雑節、土旺用事。2013年、夏土用は7月22日(一の丑)と8月3日(二の丑)の2回あります。イベントに伴いウナギを口にされる方も多いと思うんですが、日本のとある地域ではある伝承が残っており、土用は当然ながら日頃もウナギは口にしないといいます。
山口県山口市。市内中心から車で1時間のところに山に囲まれた鯖地区が存在します。この地区には今から800年程前から「ウナギを食べると災いが起きる」と言い伝えが残っています。
伝承によると『隣村で捕れた大ウナギが配られ、みんなで食べると、その夜、腹痛を訴える村民が続出。3日後には村全体に疫病が広がり、半数近い村民が死んでしまった』というものです。
この地区では現在もその伝承が守れられいるらしく、800年前に村人がウナギを食べないと誓ったという三島神社には池があり、川で採れたウナギはこの神社の池に放流しているといいます。
また、ウナギの血液が目や口、傷口に入ると局所的な炎症を引き起こします。
具体的な致死量は明らかになっておらずマウスと同じと仮定すると、ウナギの血清から精製した毒成分LD50から、体重60kgの人間の致死量は1000ml (1リットル)と考えられています。また、
イクシオトキシンは熱に弱く、60度異常で5分間熱することで完全に無毒化されます。
参考:朝日新聞、厚生労働省
山口県山口市。市内中心から車で1時間のところに山に囲まれた鯖地区が存在します。この地区には今から800年程前から「ウナギを食べると災いが起きる」と言い伝えが残っています。
伝承によると『隣村で捕れた大ウナギが配られ、みんなで食べると、その夜、腹痛を訴える村民が続出。3日後には村全体に疫病が広がり、半数近い村民が死んでしまった』というものです。
この地区では現在もその伝承が守れられいるらしく、800年前に村人がウナギを食べないと誓ったという三島神社には池があり、川で採れたウナギはこの神社の池に放流しているといいます。
ウナギの毒
ウナギを焼いたものはありますが、ウナギを生で食べる刺身で食す例はごく一部存在しているものの非常にまれです。これには理由があり、ウナギの血には毒があるためです。毒はイクシオトキシンで、ウナギの新鮮な血液を大量に飲み込んだ場合、下痢、嘔吐、皮膚の発疹、チアノーゼ、無気力症、不整脈、衰弱、感覚異常、麻痺、呼吸困難といった症状を起こし場合には死亡することもあると言われています。また、ウナギの血液が目や口、傷口に入ると局所的な炎症を引き起こします。
具体的な致死量は明らかになっておらずマウスと同じと仮定すると、ウナギの血清から精製した毒成分LD50から、体重60kgの人間の致死量は1000ml (1リットル)と考えられています。また、
イクシオトキシンは熱に弱く、60度異常で5分間熱することで完全に無毒化されます。
参考:朝日新聞、厚生労働省