ソーラーパネルの掃除は個人で

太陽光パネルを設置後に気になるのはパネルの汚れです。汚れが付くと発電効率が下がるというのは常識ですが、この掃除について実は意味が無い場合があるという研究結果が出ています。

アメリカ、カリフォルニア大学のエンジニアリングチームはソーラーパネルの掃除を依頼した場合としなかった場合のコストを比較した結果、掃除をしない方が良いという結論に達しました。

研究チームによると、カリフォルニアの夏を通じてソーラーパネルを145日間、清掃しなかった場合の発電喪失量を調査した結果、その場合には発電効率は7.4%しか喪失しないことが判ったといいます。

一般的な家庭用ソーラーシステムの発電量は5キロワットとし、夏の期間の半分に差し掛かったところでソーラーパネルの清掃を行った場合、清掃によって回復する発電量は料金換算で20ドル。ただし、1日あたりでは0.05%にしかならず、清掃コストは清掃しなかった場合の発電喪失コストを上回るものとなるだろうとしています。

ただし、この研究は家庭向けの小規模発電システムの例であり、メガソーラーといった大規模発電の場合はソーラーパネルの掃除については正当化できるだけの効果があるとしています。

研究者は「屋根の上に設置されたソーラーパネルを清掃するためにわざわざ人を雇う必要性はないことを示している」と述べており、掃除をする場合は個人でするか、それともしない方が良いとの主張しています。

参考:Technobahn