
先月26日、アメリカアーカンソー州で12歳の少女があるアメーバ感染しました。それは発症した場合、助かる見込みはゼロに近いという人喰いアメーバです。
同州リトルロックのウィロースプリングス親水公園で感染したと考えられているのはフォーラーネグレリアというアメーバです。このアメーバは人間に感染すると原発性アメーバ性髄膜脳炎を引き起こし1週間以内に高い確率で死亡します。
フォーラーネグレリアは自然発生する原生動物の一種。通常は温かい湖や池の堆積層でバクテリアを食べ生きています。しかし、暑い夏になると人がフォーラーネグレリアが生息する環境に訪れ汚染された水を鼻から吸い込むことで感染すると言われています。

▲フォーラーネグレリアの生活環(左から嚢胞・鞭毛虫・栄養体)
フォーラーネグレリアは温かい淡水中を好んで生息しており、見つかるのは珍しいことではないといいます。また、適切に処理された水泳プールに汚染が見つかった例はないものの、過去にアメリカでは処理前の地熱温水のプールで泳いだ子どもが発症しその後死亡するという事故が発生しています。
アメリカでは年間4.5件の感染例が報告されているものの、日本では1996年11月に佐賀県で女性が感染した1例のみです(9日後に死亡)。ただし、2002年の日本の国立感染症研究所が銭湯や温泉を対象に210カ所を検査では、実に9%の施設からフォーラーネグレリアを検出されたと報告があり、身近に人喰いアメーバがいることは忘れてはいけません。
参考:National Geographic
フォーラーネグレリアは自然発生する原生動物の一種。通常は温かい湖や池の堆積層でバクテリアを食べ生きています。しかし、暑い夏になると人がフォーラーネグレリアが生息する環境に訪れ汚染された水を鼻から吸い込むことで感染すると言われています。

▲フォーラーネグレリアの生活環(左から嚢胞・鞭毛虫・栄養体)
フォーラーネグレリアは温かい淡水中を好んで生息しており、見つかるのは珍しいことではないといいます。また、適切に処理された水泳プールに汚染が見つかった例はないものの、過去にアメリカでは処理前の地熱温水のプールで泳いだ子どもが発症しその後死亡するという事故が発生しています。
高い死亡率
1962年以降、フォーラーネグレリアの感染例は128件報告されており、そのうち助かったのは今回のケースを除き1人のみ。これは1978年に抗生物質による治療で助かった例です。しかし、他の患者にも抗生物質による治療法が用いられているものの、助かったケースは報告されていません。アメリカでは年間4.5件の感染例が報告されているものの、日本では1996年11月に佐賀県で女性が感染した1例のみです(9日後に死亡)。ただし、2002年の日本の国立感染症研究所が銭湯や温泉を対象に210カ所を検査では、実に9%の施設からフォーラーネグレリアを検出されたと報告があり、身近に人喰いアメーバがいることは忘れてはいけません。
参考:National Geographic