NSA新データセンター

アメリカの国家安全保障局(NSA)は今回問題視されている『PRISM問題』所謂、個人の情報を無断で収集していた問題について、NASが実際に収集していたデータの量は1日平均29.21ペタバイト(=29,210テラバイト、1テラバイトは約1,000ギガバイト)だったと発表しました。

これは先週の金曜日にNSAが発表した国民の信頼を回復するための対策の中の資料によるもので、具体的な数値を上げ説明をしています。
ただ、元CIA職員のウィリアム・スノーデン氏が暴露した極秘プログラムPRISMに関する具体的な説明はなく、「大規模テロを未然に防ぐ目的で立ち上げられた」「このプログラムによって幾つかのテロを防げた」などと情報収集の正当性を主張している内容であったとのことです。

NSAによると、1日に集めていた個人のデータ『29.21ペタバイト』について、まず世界のインターネットでやり取りされる1,826ペタバイトに比べると1.6%にしか過ぎず、またその中からNSAが監視する量は0.025%になるとしています。
これは世界のデータトラフィックの0.0004%であり、「世界のトラフィックをバスケットコート(15×28メートル)に例えるなら、NSAが収集するデータは10セント硬貨(直径約18ミリ)程度になる」とよく分からない例えを交え説明しています。

ただ、NSAの情報収集によるデータトラフィック量は2.77テラバイト/秒にもなる計算で、この量はアメリカ以外の全世界におけるトラフィックの総量を上回る量になります。



オバマ大統領は今回の問題に対し「情報収集活動は権力の乱用につながらない形で行われている」とし、透明性を高めることでそれを国民に理解してもらうよう努める語っています。具体的な努力の内容は「情報収集活動に関する法律の見直し」「プライバシー問題の専門家のNSAへの配備」「活動についての第三者による調査実施」、「年内の報告書公開」という4つになります。 


また、NSAはアメリカ本土に大規模なデータセンターを建設しており、そこに設けられる記憶装置の総容量は5ゼタバイト、約5,000,000,000テラバイトになると噂されています。