中国の偽装展示_1

「猫科、食肉類・・・」と表示されているこちらのライオン。中国のとある動物園でイヌ科のような『ライオン』が展示されていました。

アフリカライオンの表札の後ろでワンワンと吠えるワンコ。中国河南省のとある動物園で展示してある動物の表札と全く違う動物が入れられていると市民から通報がありました。

この動物園に訪れた劉さんによると、この日は6歳になる息子と共に人民公園内にある動物園に訪れたといいます。劉さんは息子に動物の鳴き声教えながら園内を回っていたものの、アフリカライオンの前で息子が「ママは嘘つきだ!」と訴えたといいます。

中国の偽装展示_2

一体なにがあったのか。子供は「ライオンはワンワンと鳴いていた」と言い張り、ワンワンと鳴くライオンを見たところなんと毛がフサフサのワンコがそこに入っていました。

この情報を聞きつけた中国メディア東方今報の記者が早速動物園を訪れたところ、驚きの光景が広がっていたといいます。動物園には20種類前後の動物が飼育され展示されているものの、オオカミの檻には別のイヌ、ヒョウの檻にはキツネ、ヘビの館にはよくわからない大きめのネズミが入っていたといいます。

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中国の偽装展示_4

記者が動物園に問い合わせたところ、 「アフリカライオンは確かにいるのだが、繁殖のために別の動物園に送られ現在は不在だ」と話していたといいます。同動物園が入っている人民公園の責任者によると、動物園は何年も前から民間人が契約で請け負っているといいます。
また入園券も地元政府が発行するものではなく、動物園が独自に印刷したものであるため、監督責任のある市の発展改革委員会が調査に乗り出す見込みだといいます。

参考:Record China