
先月、国際宇宙ステーション(ISS)で船外活動を行っていたルカ・パルミターノ氏が溺れかける事故が発生していたのはご存知でしょうか。パルミターノ氏が当時の様子を自身のブログに投稿しています。
2013年7月16日、イタリア人宇宙飛行士ルカ・パルミターノ氏は自身2度目の船外活動を行ったところ、間もなくしてヘルメット内に冷却水が漏れる事故が発生しました。
この事故についてパルミターノ氏は「最初に首の後ろに水気を感じた」とし「汗にしては冷たすぎると思った。何より、間違いなく量が増えていると感じた」と語っています。その後、船外活動を中止しISSのクエスト(エアロック)に戻ろうとする間ヘルメット内の液体の量は急激に増加。目の前が暗くなり窒息しそうになったといいます。
「次に呼吸をしたら、肺に空気が入るのか、液体が入るのか分からなかった。エアロックまでどう行けばいいのかもわからなかった」「宇宙服の安全バルブを開放して液体を排出しようかとも考えたが、宇宙服に穴を開けるのは最後の切り札だ」 と生命の危機に陥っていたことがよく分かります。
▲事故発生から助け出されるまで
さらに、着用していたヘッドホンにまで液体が侵入し地上からの指示がほとんど聞き取れない状態だったといいます。その後、同じ場所で作業をしていた同僚の宇宙飛行士に連れられ船内に運ばれたものの耳と鼻には水が充満しており水を拭き取ってくれた船員の声は聞こえなかったといいます。
この重大事故についてNASAは当初ヘルメット内に漏れだした水は宇宙飛行士が水分補給に使用する飲料水と考えていたものの実際は宇宙服の冷却に使用するイオン化水であることが分かったと発表しています。また、漏れだした冷却水は500mlでヘルメットにのみ漏れ出し宇宙服内部に漏れた跡はなかったとしてます。
補足:地上とは異なる微重力環境の水の動き方
参考:AFP
この事故についてパルミターノ氏は「最初に首の後ろに水気を感じた」とし「汗にしては冷たすぎると思った。何より、間違いなく量が増えていると感じた」と語っています。その後、船外活動を中止しISSのクエスト(エアロック)に戻ろうとする間ヘルメット内の液体の量は急激に増加。目の前が暗くなり窒息しそうになったといいます。
「次に呼吸をしたら、肺に空気が入るのか、液体が入るのか分からなかった。エアロックまでどう行けばいいのかもわからなかった」「宇宙服の安全バルブを開放して液体を排出しようかとも考えたが、宇宙服に穴を開けるのは最後の切り札だ」 と生命の危機に陥っていたことがよく分かります。
▲事故発生から助け出されるまで
さらに、着用していたヘッドホンにまで液体が侵入し地上からの指示がほとんど聞き取れない状態だったといいます。その後、同じ場所で作業をしていた同僚の宇宙飛行士に連れられ船内に運ばれたものの耳と鼻には水が充満しており水を拭き取ってくれた船員の声は聞こえなかったといいます。
この重大事故についてNASAは当初ヘルメット内に漏れだした水は宇宙飛行士が水分補給に使用する飲料水と考えていたものの実際は宇宙服の冷却に使用するイオン化水であることが分かったと発表しています。また、漏れだした冷却水は500mlでヘルメットにのみ漏れ出し宇宙服内部に漏れた跡はなかったとしてます。
補足:地上とは異なる微重力環境の水の動き方
参考:AFP