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水面に突き出た家。広いエリアで地盤沈下が発生し、過去10年で10万人が移住を余儀なくされたという街をご存知でしょうか。

中国山東省済寧市。炭鉱の街で栄えたこの地は現在、水没の危機に瀕しているといいます。ここで暮らす住民の1人は、4世代に渡り暮らしてきたものの今年建てた新築の家には既にヒビが入っており、確実に周囲の地面に変化が生じていることを感じているといいます。

「10年前は農業が盛んな地域だった」と住民。1960年代に地下に石炭の鉱床が発見され、大規模な採掘が行われました。街の2人に1人が石炭会社で働くという規模だったんですが、結果的に現場付近では地盤沈下発生。その面積は毎年2000万平方メートルに及んでいるとされています。

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▲2005年に放棄された小学校

「石炭会社がなければ、私たちにはなにもない。私たちにできることは採掘を続け、沈降した地面を補修するだけだ」と話すのは石炭企業の労働者。「私が子どものころ、この街には工場もショッピングモールも駅もなかった。今では、中国北部で最も裕福な地域の1つになった」と炭鉱の街として発展した歴史を振り返ります。

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地元政府は地盤沈下エリアを水をテーマにした公園や釣り堀、湖に変えるという方法で解決しようとしています。実際に、これまでウォーターパークや水鳥の観察場に生まれ変わったものや、太陽光パネルで発電する魚の養殖池となったところもあるとしています。

ただし、実際に活用されているエリアは全体の5割程度で、残りは刺激臭を発する汚染地域のため放棄されている状態だといいます。

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参考:CNN