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世界最大のダム、三峡ダムに配備されるのはなんと武装した中国軍です。中身は地対空ミサイル、ヘリ、哨戒艇などなんですが・・・。

香港メディアによると、中国政府は自国の三峡ダムに特殊部隊を派遣し配備すると報じています。これは国務院(内閣) が『長江三峡水利中枢の安全保障条例』に基づき来月、10月1日から順次行われます。

規模は地対空ミサイル4基、陸軍ヘリコプター大隊1隊、高速哨戒艇8隻、機動中隊24隊の約4600人から構成。三峡ダム及びその周辺地域を「陸域」「水域」「空域」という3つの区域に分割し、それぞれの安全保障を確保するというものです。

中国政府はいったい何に恐れているのか。香港メディアによると中国国内の社会不満が高まった場合、民衆がダムを爆発し社会に報復する恐れもあることから、今回の条例が公布されたと考えられています。実際に中国では社会に不満を持った人が爆発で報復する事件が増えているということで、専門家によると、ダムは場所によって「数十キロの爆発物で」大きな被害をもたらすことが可能だと指摘しています。

中国著名な物理学者・銭偉長教授によると、三峡ダムが破壊された場合、下流の1500万人の命が危険に晒されるとしています。

三峡ダム

三峡ダム

三峡ダムは2009年に完成した世界最大の水力発電ダム。建設過程で住民110万人が立ち退きを強いられており、2012年にも地滑り・崖崩れが発生するとし、10万人が立退きを余儀なくされています。2013年6月には同ダムの建設管理や住民移転費用の流用が明らかになり、その額は77億9300万元(約1220億円)と言われています。

参考:大紀元