時計兄貴公判

時計から汚職官僚を見つけ出すことが流行っている中国。当初からこれら時計を鑑定していたという男性が当局に拘束されていることが明らかになりました。写真は初代時計兄貴、楊局長の裁判。

中国でネットスラングとして流行語にもなった「表哥(時計兄貴)」。時計兄貴とは高価な時計を身につけている共産党幹部や政府高官を指す言葉で、最近では汚職の象徴として時計から逮捕に至る例も報告されています。

そんな時計写真を鑑定していたという男性が中国当局から圧力をかけられ最近、拘束されたと中国メディアが報じています。男性(35歳)は上海の投資会社役員。ネットでは『花果山総書記』というハンドルネームで登場し、趣味の高級時計に関する情報をホームページで発信していたといいます。

時計兄貴
▲楊局長。元は事故現場でヘラヘラと笑っていたことが原因で人肉検索(ネットで人物を調べあげるとこ)が行われた。結果、複数の高級時計を所持していることが明らかになり、汚職が発覚した。

実はこの男性、時計兄貴の元となった2012年9月に陝西省安全生産監督管理局の楊達才(ヤン・ダーツァイ)局長が解任された例など複数の時計兄貴の時計を「高級時計である」と指摘していた人物でした。そのことから、これまでもネットユーザーなどから「うちの市長の時計を見てほしい」など依頼が多くあったとしています。

男性自身はこれまでもテレビなどに出演し 「時計の鑑定を通じて、官僚の資産透明化を図りたい」などと述べていたんですが、男性は当局から圧力を受けホームページ、ツィッターは閉鎖。最近は連絡も取れないという異常な状態だったといいます。

その後、知人が探し回ったところ、公安局内で手錠をかけられ取り調べを受けているのを確認したとしています。当局がどのような容疑で拘束したのかは不明。また、北京市公安局は中国メディアに対し「この件について取材は受けない」としているといいます。

中国当局は最近、日本でも目にする在日中国人の大学教授が拘束されるなど言論統制強化しており、今回の拘束もその一環であるとの見方が強いとしています。

参考:産経ニュース