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ウクライナ侵攻に加担しロシア製弾道ミサイルを打ち込んでいるベラルーシ。先日夜間、その基地で爆発事故があったなどと発表されていたのですが、ミサイル攻撃など何らかの攻撃に晒された可能性について紹介します。

The DRIVEによると出来事があったのはクリミア半島にミサイル攻撃が行われた数時間後にベラルーシ当局は未明にウクライナから直線距離で30km離れているジャブロフカ空軍基地で少なくとも8回の爆発音が発生しました。

Large Scorch Mark At Belarus Base After Mysterious Explosions (Updated)
https://www.thedrive.com/the-war-zone/large-scorch-mark-at-belarus-base-after-mysterious-explosions

この爆発についてベラルーシ側は「車両エンジンの交換後に火災が発生した。死傷者は出ていない」(参考)と発表し車両が炎上した事故だであり攻撃によるものではないと説明していました。撮影された人工衛星画像では滑走路に焼かれた車両の跡がみつかり1回の爆発音ならば火災とも考えられるのですが、なぜ8回も爆発音が聞こえたのかについては説明がされていません。

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では仮にミサイル攻撃があったとしても痕跡はクリミア半島のものよりはっきりしていません。記事によると滑走路上の焦げは何らかの車両が燃えた痕跡でありその周囲には片付けを行う重機と考えられる車列も確認されています。

考えられるのは例えば多連装ロケット砲などが炎上しミサイルなども誘爆したことで8回の爆発音として聞こえたというケースです。焦げた車両の残骸からも炎上した車両はかなり大型であることが確認できます。火災の原因はなんとも言えないのですが、ミサイル攻撃の可能性も「あるにはある」というもので断定はできません。

事案があった基地に関しては他にもレーダーや貯蔵施設など重要なポイントが存在しているものの攻撃されたような跡はどうやら確認されていません。8回の音を発生させたのは滑走路上の車両(焦げた車両)で発生したことが伺えます。

今回の事案についてウクライナ側はクリミア半島と同様に攻撃に関与したのかはについては具体的になことは述べておらず、対応もクリミアと同じになっています。ちなみにこの基地からは短距離弾道ミサイル イスカンデルが発射されウクライナ側を攻撃しています。