2008年、放火により炎上したのはソウルにある有名な崇礼門、日本では南大門で知られる建物です。その後再建されたものの塗装があまりにも品質が悪く経った3ヶ月でひび割れるなどした事案について業者に対して9600万円の損害金が請求される判決がでました。
この南大門の修復・復元に関して当時の絵柄を含め塗装をどうするのかという問題から当時、国家無形文化財保有者のホン・チャンウォン丹青匠に一任されていました。当局は塗装に関する依頼料として工事費約6億3000万ウォン(当時の約5800万円)を計上し渡しました。
塗装については当時いくつか問題がありました。ホン氏は工事が始まった当初、天然素材の顔料を使用する伝統技法を用いるとしました。この時使用する顔料は日本製としていたのですが、韓国文化遺産政策研究所の黄坪佑所長が日本から顔料とその接着剤を輸入することに反対。理由は韓国の反日感情で今後問題になる可能性があると主張していました。
一方で韓国の文化財庁は「日本製で問題ない」と指摘していたといいます。
その後、結局日本製が使えなくなったことで韓国製を使用することになりました。これは急遽使うことになったといい、2012年9月〜13年3月にかけて復元のため色を塗ったもののうまく発色しない問題が発覚。当然韓国産の原料は他に選択肢がなかったのか、使用が禁止されていたという化学顔料や水を混ぜ再現することでクリアしていました。
韓国メディアによると、裁判では最初の1カ月ほどは天然顔料と伝統接着剤を使う伝統技法で作業を進めたものの色がうまく出ず天気が冷え込むと伝統接着剤であるにかわがこびりつく問題があり工事期間を減らすために契約に反して化学接着剤(アクリルエマルジョン)と化学顔料を隠れて使ったと説明しました。
▼国家無形文化財保有者がらが描いた模様(右)、左は焼ける前
結果修復完成からわずか3カ月で塗装のはがれ以外も瓦のひび、木材の亀裂などの問題が複数確認され結局再施工することになりました。
2016年の裁判では「南大門の火災で傷ついた国民のプライドと失墜した民族の精気を取り戻し、伝統の脈をつなぐ象徴的な意味として、専門家と文化財庁が伝統の技法と道具を使用することにしたにもかかわらず被告人は化学顔料を使用した。これは国民を裏切る背任行為であり、その罪は決して軽くない」などと実刑判決となっていました。
ちなみに当時、日本製は使われいなかったとされているもののソウル新聞などは修復工事完了からわずか5ヶ月で色絵部分、約20ヶ所にに亀裂や退色が発生したことについて「日本から輸入した材料に問題があった」などと原因は日本にあると大体的に報じています。
ソウル中央地裁は今月10日、韓国政府がホン氏とその弟子に対して取り起こした損害賠償請求訴訟で9610万円とさらに遅延損害金を支払うよう命じる判決を下しました。ちなみに彼は2017年に無形文化財保有者資格を剥奪されています。
参考、参考、参考
塗装については当時いくつか問題がありました。ホン氏は工事が始まった当初、天然素材の顔料を使用する伝統技法を用いるとしました。この時使用する顔料は日本製としていたのですが、韓国文化遺産政策研究所の黄坪佑所長が日本から顔料とその接着剤を輸入することに反対。理由は韓国の反日感情で今後問題になる可能性があると主張していました。
一方で韓国の文化財庁は「日本製で問題ない」と指摘していたといいます。
その後、結局日本製が使えなくなったことで韓国製を使用することになりました。これは急遽使うことになったといい、2012年9月〜13年3月にかけて復元のため色を塗ったもののうまく発色しない問題が発覚。当然韓国産の原料は他に選択肢がなかったのか、使用が禁止されていたという化学顔料や水を混ぜ再現することでクリアしていました。
韓国メディアによると、裁判では最初の1カ月ほどは天然顔料と伝統接着剤を使う伝統技法で作業を進めたものの色がうまく出ず天気が冷え込むと伝統接着剤であるにかわがこびりつく問題があり工事期間を減らすために契約に反して化学接着剤(アクリルエマルジョン)と化学顔料を隠れて使ったと説明しました。
▼国家無形文化財保有者がらが描いた模様(右)、左は焼ける前
結果修復完成からわずか3カ月で塗装のはがれ以外も瓦のひび、木材の亀裂などの問題が複数確認され結局再施工することになりました。
2016年の裁判では「南大門の火災で傷ついた国民のプライドと失墜した民族の精気を取り戻し、伝統の脈をつなぐ象徴的な意味として、専門家と文化財庁が伝統の技法と道具を使用することにしたにもかかわらず被告人は化学顔料を使用した。これは国民を裏切る背任行為であり、その罪は決して軽くない」などと実刑判決となっていました。
ちなみに当時、日本製は使われいなかったとされているもののソウル新聞などは修復工事完了からわずか5ヶ月で色絵部分、約20ヶ所にに亀裂や退色が発生したことについて「日本から輸入した材料に問題があった」などと原因は日本にあると大体的に報じています。
ソウル中央地裁は今月10日、韓国政府がホン氏とその弟子に対して取り起こした損害賠償請求訴訟で9610万円とさらに遅延損害金を支払うよう命じる判決を下しました。ちなみに彼は2017年に無形文化財保有者資格を剥奪されています。
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