ヘリオット ワット大学およびテキサス大学、アリゾナ大学の学者らは南アフリカ西部、コブのように突き出たギニア沖にこれまで発見されていなかった幅10km弱、深さ数百メートルの大きなクレーター「Nadir」を発見しました。
このクレーターは白亜紀にさかのぼる南アメリカとアフリカの構造上の分離を再構築するため行われた研究で発見されたものでした。そのデータが解析されたのは2020年末で極めて特徴的な結果が得られたとしてます。





問題なのはこのクレーターが形成されのは今から6600年前。あのK-T境界、恐竜が絶滅した頃と同じである点です。現在のシミュレーションでは落下した隕石はクレーターの規模から直径400mと推定しています。

衝突により高さ800mの水柱が発生しこの衝突は数百キロ離れた地域でも火の玉が確認できるほどの規模だといいます。衝突に発生した地震はマグニチュード換算で6.5～7程度、これにより大規模な津波が発生。爆発により発生したエネルギーで2022年のトンガ火山の約1000倍のエネルギーが放出されこれにより大気圧が大きく変化したことで各地で津波が発生しただろうと見ています。

恐竜時代が終わった巨大隕石との関連は

気になるのはユカタン半島に衝突した恐竜を一層した巨大隕石と関連があるのかです。これに関しては衝突クラスターが発生したか可能性が指摘されており、1994年に数珠つなぎ状態で衝突したシューメーカー レビー 9 彗星が知られていることからありえると説明されています。

これ以外もいくつ仮設が挙げられているのですが、国際海洋発見プログラムを通じてクレーターを掘削する提案を提出しているところで今後本格的な調査が行われることになります。

参考