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アルバニアメディアによると今月20日、ロシア人スパイが国内の軍需工場に侵入した逮捕されたと国防省が発表しました。逮捕されたのは3人でロシア人およびウクライナ人でした。

報道によると事件があったのはアルアバニアはアドリア海に面し、対岸にイタリアがあるという位置にある国で、同国の南部にある軍需工場でロシア人2人、ウクライナ人1人が逮捕されたというものです。工場はアルバサン郡グラムシュにあるといい、24歳のロシア人が工場の敷地内に侵入し写真を撮影したとして拘束しました。

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この時、ロシア人が何らかの刺激成分のあるスプレー(記事では麻痺スプレーとしている)のようなものを撒いたことで警備員2人が負傷しました。

▼負傷した警備員
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合わせて工場の外で待機していたロシア人女性33歳およびウクライナ人男性25歳も拘束されました。名前はミハイル・ジョリン(24歳・男・ロシア)、スベトラーナ・ティモポエワ(33歳・女・ロシア)。ウクライナ人は詳細はよく分かっていないとのこと。

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これまでの報道ではミハイル・ジョリンが工場に侵入したといい、この人物のバッグからはいくつかのスパイ専門装置が発見されておりほぼ間違いないとしています。またカメラのメモリーカードからは軍需工場の写真が複数確認されています。3人は「観光客だ」などと説明しているとのことです。しかし催涙スプレーをなぜ所持していのは説明されていないと思われます。

この軍需工場は1962年に生産を始めており、主にソ連製のAK-47などの小銃を作っていたといいます。しかしソ連が崩壊した1990年代に中断。以降は他の軍需製品の修理など主に行っていたとのこと。一方でアルバニアは2009年にはNATOに加盟しています。一連のウクライナ侵攻では反ロシアの態度をとっており、欧米と共に対ロ制裁も行っています。