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日々様々な航空機の事故が発生しているのですが、先日非常に稀な出来事があったと報じられました。これは戦闘機や爆撃機など多くの機体に空中給油機するという旅客機ベースの改造機ですが、いわゆる給油ホース的な機器が格納できずそのまま着陸しました。

記事によると事故があったのは現地時間24日午後、米空軍の空中給油機『KC-46A』ペガサスが機体後部に設けられたフライング・ブーム方式の給油システムが下に下がったまま格納することができず、緊急着陸したと報じています。

こちらがその時撮影されたもので、たしかにブームが下に垂れ下がった角度になっており完全に故障していることが伺えます。

機体にはパイロットと乗員以外に9人が搭乗していたといい、特に人的被害はなかったとのこと。

米議員によると「飛行中のKC-46が給油ブーム・ホイスト・ケーブルに問題を起が発生し、ブームが伸びた状態で着陸した。305th Air Mobility Wingの緊急サービスがこれに対応し火災や負傷はありませんでした」と説明しています。

KC-46 Tanker Made Emergency Landing With Its Boom Deployed (Updated)

フライングブームの故障に関しては過去にアメリカでは少なくとも1度、数十年前に発生しており、少なくとも最近は全く発生していませんでした。そのため米軍が潜在的な問題なのか、この個体のみの故障なとして扱うのかは現時点では不明だとしています。

いずれにしても故障箇所がまだ明らかになっておらず、メンテナンスの問題も予想されます。同様の不具合が他の機体でも報告されていれば交換など対応で短期間の修理で終わる可能性が高いと考えられます。