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自然由来の放射性ガス『ラドン』。継続的に吸い込んだりした場合は肺癌の主要な原因の1つとなり口に入れた場合は胃がんのリスクが高まります。そのラドンに関して韓国当局が行った調査で、個人が使う地下水の実に20%は環境基準超えの水質だったと報じられています。

韓国が1級発がん性物質に指定しているのはこの放射性希ガス『ラドン』です。韓国では硬い花崗岩の岩盤と変成岩が国土の70%を覆っており、日本に比べ圧倒的に地震が少ない一方で岩盤が理由で自然由来の放射性ラドンやウランが検出されることがあります。

特に室内におけるラドンの検査・測定はなどは日本に比べて注意が払われている国なのですが今回は水質です。環境部と国立環境科学院が2021年に行った調査では個人が設置した地下水7,036箇所を調査した結果、1561個実に22.2%でラドンが水道水などに適用される基準値を超えていたとしています。ラドンのは1Lあたり148Bqで基準値超えとなります。

検査ではラドンでは基準値よりも13倍も高いところやウランは基準値の48倍を超える量が検出されたケースもあったとのこと。

記事によると、基準値を超えた水を飲みラドンを飲み続け、空気が充満するような空間に長期いなければ人体に対する影響はほぼないとのこと。ただこのような水は飲料水として用いられていることがあり、たとえラドン含有量が1L当たり148~300Bq程度であれば、半減期が3.82日であるため水を3日以上放置、もしくは沸騰した後に使用することが推奨されているとのこと。それ以上のものでは空気を入れる形で簡単に除去はできるとしています。

韓国当局によると今後も地下水の水質調査を行うとしており、ラドンやウランが高濃度で出てきた地下水の管轄については浄水器などの低減装置を支援する方針を明らかにしています。



参考