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近年アメリカで発生しているのは駆逐艦等など兵器にドローンが群がったという報告です。これについては誰がどのような意図でおこなっているのかは明確ではないのですが、状況から組織的にかつ意図的に行っていることは間違いないとしています。

War Zoneが今回報じたのは2019年4月に南カリフォルニア州沖で発生した、アメリカ海軍としては最新鋭のステルス駆逐艦『ズムウォルト級ミサイル駆逐艦』に対して少なくとも6つのドローンが群がったという事件です。

Video Of Mysterious Drone Swarm Over Navy's Most Advanced Destroyer Released (Updated)

▼ズムウォルト級ミサイル駆逐艦
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今から3年近い昔の出来事になるのですが、これに関して米海軍によると、海軍基地から17海里つまり30kmも陸から離れたところで発生したとしており、ドローンの飛行高度は90~300m程度だったとしています。



実は同様の事件は頻繁に発生しており、2019年7月15日同じく南カリフォルニア沖でアーレイ・バーク級駆逐艦に対して、日時は不明ですがアーレイバーク級駆逐艦ラルフジョンソンに対して10機、7月17日にはアーレイバーク級駆逐艦ラッセルに対して3機が行っています。

米軍としては2019だけで合計8回のドローンによる接近飛行が行われたと発表しています。

やっているのはアノ国



既にお気づきになっている方も多いと思いますが、この行為を行っているのはドローン先進国でもある中国が行っている可能性が高いといわれています。「誰かのいたずらではないか」という説もあるのですが常識的に考えてホビー用のドローンを夜間にかつ陸から30kmも沖合まで飛ばすことはできません(電波がそもそも届かない)。仮にできたとして複数機飛ばす必要性も皆無です。

さきほど2019年7月15日に発生したケースでは香港船籍から発進していることが確認されており、当時米海軍が応答を求めたものの当然返答はなく『確定』となっています。

その背景にあるのは中国であり中国人民解放軍と言うことになるのですが、今回のケースについては周囲に大型の船舶は存在していないものの小型ボートが周囲に存在していたと発表しています。当然夜間に小型ボートが6つのドローンを離陸させる必要性も皆無であるため米軍に対しての監視活動であることはほぼ間違いありません。

疑問なのは監視活動とするならばドローンを光らせる必要がない点です。なぜ発見される可能性が高まる行為をしていたのかは謎となっています。