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普通に飲む意外も様々な料理に使用される牛乳。実はこれに関して牛乳と同じタンパク質を生成するという人工乳なるものが技術・開発にできたと報じられています。

私達が普段口にする牛乳、その他お菓子などの乳製品に多く使用されますがオーストラリアの新興企業のEden Brewは今回テーマとなっている人工乳の開発に成功しています。

Synthetic Milk Is Coming, And It Could Radically Shake Up Dairy : ScienceAlert

人工乳は酵母から作るといいそこから発酵させることで構造上は牛乳と全く変わらないタンパク質を作り出すとのこと。さらにミネラル、砂糖、脂肪、香料をタンパク質ベースに加えて人工乳を作り出すことができるとしています。もちろん材料として利用する上での泡立ちなどはほぼ同じだとしています。また食感や味についてもほぼ見分けがつかないレベルとのこと。

アメリカでも開発は進んでいるらしくこのような精密発酵産業は2030年までに700,000人の雇用を創出する可能性があると指摘しています。

問題となるのはいくつかあるのですが、まずコストです。やはりコストは牛乳よりもかかっているといい今後7年以内に牛乳と同じくらいまで下げたいとしています。



もう一つは従来の畜産業です。仮に人工乳が安価になると既存の牛乳生産が脅かされることになるのですが、少なくとも当面なくなることはないだろうとしています。一方で既存の小規模・ローテクの酪農家が辞め人工乳システムを推進する可能性もあるとしています。

牛乳を作るまでに放出される温室効果ガスを削減できるという利点もあるといい、牛とは違い生産量をコントロールすることができる工場産は世界のある意味での食糧バランスを保つ上でも非常に扱いやすいものになると考えらます。