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最近マイクロソフトプラスチック、海洋ごみで動物が死んでいるなどとプラ製品が排除されつつありますが、実は太平洋ゴミベルトを漂うゴミの86%は漁師が出したもので、その多くが日本が発生源になっているということをご紹介します。

「海を漂うゴミのほぼ全ては漁師が出したゴミだ」これは数年前も同じ内容が報告されていたのですが今回も同じものになっています。

Ocean Cleanup study states Pacific Garbage Patch is mostly fishing gear

この調査を行っているのはオランダの発明家ボヤン スラット氏です。彼はオーシャン クリーンアップを組織し、可能な限り多くの海洋プラスチックを除去することを行っておりその重点になっているのは北太平洋に位置する大太平洋ゴミベルト(GPGP) です。

この大太平洋ゴミベルト面積は160万平方キロメートルとなっておりそこには推定で1兆8000億個の浮遊プラスチック破片​​があるとされ総重量は約 88,000トンに達するとしています。

ではこのゴミ、誰が出しているのか。答えはタイトルになっているようにそのほぼすべてが漁師です。そして大太平洋ゴミベルトでゴミを出しているのは日本が最多と推定されています。

▼回収方法
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一般人ではなく漁師が捨てたゴミ

「ゴミを捨てるのはやめましょう。プラごみを出さないようにしましょう!」などとプラスチック製のストローなどがとりやめになっていますが、大太平洋ゴミベルトを漂うゴミについては何度も記載しているように漁師が出したゴミが大半です。

オーシャン クリーンアップが回収したゴミの75%~86%が沖合での漁業活動によるものであると発表しています。これは5cmを超える 6,000個を超える硬質プラスチック物体の分析に基づいています。

実はそこにも理由があると考えられ、確かに一般人が出したゴミも相当量あるのですが大太平洋ゴミベルトでは風のパターンと海流により漁業関連の破片が高濃度で蓄積する可能性があると説明されています。記載はされていないものの陸から出たゴミは再び陸に打ち上げられたり、そのまま沈むことで見えなくなっている可能性も考えられます。

回収したゴミ34%が日本

そして問題なのはそのゴミがどこから発生したのかです。これはゴミには業者名などが記載されており言語でそのゴミを見分けることができたり使っているものによっても判別が付きます。
結果、日本 (34%)、中国 (32%)、朝鮮半島 (10%)、および米国 (7%) としており、日本が大量のゴミを投棄していることが明らかになりました。

オーシャン クリーンアップは「プラスチックの流入を食い止めるには、最大の発生源である河川からの排出に対処することが最優先事項であり続けなければなりません」としているものの「大太平洋ゴミベルトでは漁師の漁具をどうにかする必要がある」と主張しています。

確かに海岸などに打ち上げられるゴミ、テレビ番組でも無人島関連のものがありますがそこには漁師が出したようなブイのようなものからロープのようなもの写しだされており漁師由来ということは間違いではないと思われます。