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ロシアがウクライナに侵攻を初めて既に半年以上となるのですが、実は戦争が始まってから間もない2022年3月にウクライナのとある住人がライフルで大型の戦闘爆撃機となるSu-34を撃ち落としたとして国から認められているそうです。

詳細な日時は不明ですが、ニュースウィークなど欧米メディアが報じた内容としてウクライナ国境管理局は今月9月2日、バレリー・ペドロビーチさんに「国境保護に寄与した功労」として勲章を授与したと報じました。ペドロビーチさんは「年金受給者」とだけ紹介され年齢は公開されていないとのこと。
ペドロビーチさんは今年3月、ロシア軍がウクライナ首都キーウに隣接するチェルニヒウを攻撃した当時、所持していたライフルを利用してロシア戦闘機 Su-34を撃墜したといいます。



Su-34はいわゆるSu-27というフランカーという戦闘機をベースに大型化した並列複座の戦闘爆撃機でロシアが配備しているのも120機程度で配備している中では最新鋭かつ最も対地攻撃能力がある機種となっており爆弾搭載量はB-29をよりも1トン少ない8トンとなっています。



ウクライナ当局は「ペドロビーチさんはライフルで敵の戦闘機を破壊した。彼は私たちの英雄だ」と勲章授与の背景とともにそのロシア戦闘機が撃墜される瞬間を示す映像を公開しているとのこと。

映像ではペドロビーチさんが撃ったと推定される銃声が出た後、急に墜落するロシア軍戦闘機の姿とそれに歓喜するウクライナ住民の声が込められています。ペドロビーチさんは当時撃墜したロシア軍戦闘機の残骸の一部を回収しておりガレージに保管しています。

民間人が撃墜

ウクライナでは戦争が始まって数日後の2月27日に首都キーウに暮らすバレンティン・デッドコーブスキーさん64歳は『榴弾発射機』なるものを利用してロシアの戦車を破壊して勲章を授与されている他、3月には郵便局保安職員として働いて徴集されたウクライナの男性が携帯用対空ミサイル(いわゆるスティンガー)でロシア軍のSu-34戦闘機を撃墜したとして勲章を受けています。