ロケットラボ

アメリカの民間宇宙開発企業『ロケットラボ』。エレクトロンというロケットを用いて地球低軌道に29回の打ち上げを実施しているのですが、ロケットの再使用に関して海に落ちてしまったエンジンも再使用できることを証明したと報じられています。

最近の宇宙開発、特にロケットの商業打ち上げについてはロケットそのものを回収して打ち上げを行う技術がなければ他社の安価なロケットにコストパフォーマンスが負けてしまいます。そのため特に回収可能な第一弾ロケットの回収技術はアメリカを中心に行われ始めています。

その一つロケットラボは最近では第1段目を地球に落下させパラシュートで公開中にところをヘリでキャッチし持ち帰るという構想を始めており、今年5月に初めてキャッチに成功したものの結果としては海に投棄することになりました。



エレクトロンロケットには3Dプリンタなどで作った9つのラザフォードエンジンを搭載しており、ロケットラボが海水につかった1つのエンジンを再整備、試験した結果、200秒間のエンジン燃焼や複数回の点火・停止を繰り返すなどの試験をクリアし特に問題なく使用できることがデータ上は明らかになったとしています。

ロケットラボとしてはもちろん腐食する海水につけずに地上に持ちかることを最終的な目標としているのですが、今回試験的に海水につかったものも再利用できることを証明できたことで同社としては今後の回収は楽観的に捉えていると報じられています。