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2030年まで運用される見込みの国際宇宙ステーション。これに関しては2025年頃にも事実上引退ではないかとされているのですが、その頃に新たに運用を始めるというロシアの新しい宇宙ステーションが発表されました。

日本のJAXAにあたるロシアの国営企業「Roscosmos」は2022年8月15日に行われた国際軍事技術フォーラム「Army-2022」で独自に運用する宇宙ステーションを初めて発表しました。

Представлен проект российской орбитальной станции

当初ロシアは現在運用されている国際宇宙ステーションのロシアモジュールを切り離し運用するとしていたもののどうやら廃案になったのか、今回は新たにモジュールを打ち上げ建設するとしています。



具体的には最初に打ち上げるモジュールは4つ。容積は228立法メートル。その後第2段階として667立法メートルに増加させるというものです。これにより4人が滞在可能な規模になるとのこと。

今後の予定は第1段階は2025年から2030年に打ち上げを予定しており、第2段階は 2030年から 2035年に行われるとしています。

運用実現は見通せず

ロシアについてはソ連時代から大型のものではミール、国際宇宙ステーションと建設に参加してきたものの現在のロシアがこれを単独で維持・運用できる国力があるのかは不明で、国際宇宙ステーションのモジュールも遅れに遅れ打ち上げたものの不具合が発生するなどトラブルが相次いでます。

そしてウクライナとの関係が相当効いてくると考えられ、欧米からの制裁も行われている中で2025年にも打ち上げを行うというのは事実上不可能です。



ちなみに2021年新しくロシアが打ち上げたモジュールが国際宇宙ステーションにドッキングしたものの、これが製造されたのは1990年代のものです。そしてこれがドッキン後異常燃焼したことで国際宇宙ステーションが一回転するというトラブルを発生させていまs.