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アマゾンの創業者が設立した民間宇宙企業『ブルーオリジン』。既に有人打ち上げも成功し、今後宇宙旅行を行う予定ですが、先日行われた科学機器搭載した無人打ち上げに失敗し、激レアな緊急脱出システムが作動する様子が撮影されました。



こちらが打ち上げに失敗したブルーオリジンのニューシェパード打ち上げシステムです。

ニューシェパードはロケット本体と宇宙船からなるシステムでその両方は回収し再利用することができます。有人打ち上げでは宇宙船部分が高度100kmに達しフルの宇宙旅行が楽しめます。一方でこの微重力を長時間(5分程度)作り出すことができるため科学試験の実験装置などを搭載する商業打ち上げも行うことができます。

今回はこの科学装置36個を搭載した打ち上げを行ったものの高度約11km、Max-Qという大気圧との関係でロケットに最大負荷がかかったわずか数秒後に発生しました。

離陸についてはエンジンを動作後6秒後に始まります。出力を100%にもっていき離陸するのですがモニタリングしており不具合があれば中止されます。この時は特に問題はなかったとのこと。しかし、1分4秒付近でエンジンに何らかのトラブルが発生します。
宇宙船『クルーカプセル2.0』には高度0mからでも安全にロケットから脱出できる緊急脱出システムを搭載しており打ち上げられる形となりました。

このような緊急脱出システムは一般的に有人ロケットには標準搭載されているのですが、実際の打ち上げで動作した例は非常に稀です。具体的にはロシア(ソ連)のソユーズ宇宙船で3回(地上と離陸後)、そして今回が4例目となりました。もちろん無人での動作は世界初です。





こちらがニューシェパードの緊急脱出システム試験です。このように事故が多発するMAX-Qで動作する試験を行っており、乗員の安全を最大限確保しています。