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縞模様が特徴的なあさりの殻。研究者はこの年縞のように層になっている殻を調査することで13世紀に発生した小氷期(ミニ氷河期)の発生原因を調査しています。結果、北大西洋海流に何らかの異変が発生したことが示唆されました。

太陽の周りをグルグルと回転し比較的気候が安定している地球。しかし過去に氷河期や小氷期といった原因がよく分かっていない急激な変化が発生しています。今回は西暦13世紀に発生した小氷期がいったいどのような理由で発生したのか、その研究をあさりで行うというものです。

Clams Tell Us Why Earth Tipped Into a Mini Ice Age Hundreds of Years Ago : ScienceAlert

実は貝殻の成長帯と呼ばれる年輪のような模様は生息した環境が記録されているといいます。もちろん年単位の大雑把なものしかわからないものの、貝は水中から酸素と炭素同位体を取り込みながら殻を成長させるため成長線の化学組成は海水温、塩分含有量、溶存炭素などの海洋環境の年間変動を探ることができるとのこと。

北アイスランドで発見された3つの2枚貝を調査したところ13世紀の小氷期は北大西洋の気候システムの安定性が崩れた結果発生した可能性が示唆されているとしています。

この小氷期については他の研究でも北大西洋で何らかの事象が発生した結果だというものは複数存在しており、今回もそれを裏付けるものとなりました。


貝の研究では北大西洋の亜極域海流パターンが急激に弱まったことが示されているといいます。もちろん原因の特定には至っていないのえすが、このパターンの変化は「北大西洋の気温が上昇し、海氷が北極海が溶け淡水で海水が薄まり海流が弱まるポイントに達した」と見ています。
ただそもそもなぜ北大西洋の温度が上昇したのか根本的な原因については大量の温室効果ガスを発生させる火山噴火説があります。具体的には環境に影響を与えるほどの火山噴火は1180 年から1260年、2回目は1330 年から1380 年に発生しているとのこと。

この貝は1300年頃より成長が低下していることが確認できているといいこの海域で食料供給が低下した可能性が示唆されています。