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ボーイングが開発しているのはMQ-25という世界初のステルス無人艦上給油機です。要するに空母から無人で離着陸する給油機になるのですが、偵察・監視を行う偵察機としての役割を実証できたと報じられています。

MQ-25は2017年12月に初公開され現在は陸上から飛び立ち空母艦載機(戦闘機)に対して給油を行うなど試験が進められています。去年12月には空母での運用試験が完了したと発表されているものの離陸する姿などは公開されておらず状況はよく分かっていません。

Boeing demonstrates MQ-25′s utility as surveillance drone



そんな無人給油機に関してボーイングは監視任務を行えるよう装置を搭載しているらしくボーイングの開発担当者によると、「有人飛行機に搭乗しているオペレーターはMQ-25に簡単に任務(偵察)を課しその調査結果を(有人機から)監視することができました」と説明してます。

▼2021年の給油試験
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この試験は2022年5月に4日間実施しました。MQ-25が潜在的に給油以外も偵察機としても運用できることが証明され、具体的にはF/A-18 スーパー ホーネット ブロック III、P-8A ポセイドン、E-2D アドバンスト ホークアイ、また地上と連携することができたとしています。

またP-8Aとの連動に関しては距離にして482km(300マイル)離れた状態で運用することができたといい、MQ-25から送信された画像などをリアルタイムで見ることができたとのこと。

MQ-25は2025年にも運用が開始される見込みでこの結果から給油以外にも偵察機として副次的なミッションも行えるように開発していると考えられます。これは空母には駐機できる航空機スペースの制約があり、極力様々なミッションを行えるようにしたいという思惑もあると考えられます。