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人間が普通は食べないものを口にする異食症な病気がありますが、最近アイルランドで60代の女性が55個もの単3、単4電池を飲み結果的に開腹する形でその大半が摘出されたと報じられています。

アイリッシュ・メディカル・ジャーナルに15日掲載された報告書として、発生日時は不明ですが最近66歳の女性が身近にある乾電池を大量の飲み込む明らかに意図的な自傷行為をしてセントビンセント大学病院で治療を受けたという内容が報告されました。

The Unfortunate Reason a Woman Swallowed 55 AA And AAA Batteries : ScienceAlert

その内容によると女性はレントゲンで腹部から大量の乾電池が見つかったといい、この時は胃腸管を妨げてはおらず、乾電池も破損はしていないと判断され「そのうちお尻から出てくるだろう」という楽観的な対応がとられたといいます。

その後も乾電池が胃腸を通過する様子は定期的に観察されたのですが、1週間で出てきたのは5本だけだったとのこと。さらに3週間経っても全く出てこずレントゲン検査では大半の乾電池が腸を通過していないことが確認されたとのこと。

そんなことは素人でも通過しないだろうと判断できるのですが、患者が腹痛を訴えるなどしたことで結果的に開腹手術を受ける形で摘出することにしました。この時、医師らは乾電池の重さで胃が膨張するなどして股間に近い恥骨付近まで垂れ下がっていることを発見したとのこと。
なぜ医師はこうなるまで放置していたのか…電池を飲み込んだ女性並みに謎となっています。

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手術で摘出されたのは46個。残りの4つは直腸から「しぼだされた」という表現になっており、女性の体内からは乾電池は無くなりました。現在は体長を取り戻し回復しているとのこと。

この報告書によるとなぜ女性が乾電池を飲み込んだのかその理由までは記載されていません。「意図的な自傷行為の一形態として、複数の大きな単三電池を取することは異常な症状です」とのみ記載されていたとしています。