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先日ロシアのプーチン大統領が発表した『部分的な動員令』。要するにウクライナで戦いう新兵として国民を招集するというものですが、これに反対したデモがモスクワでも実施されたことについて、拘束されたデモ参加者に召喚状が渡されたと報じられています。

これは国内外メディアが伝えているものでロシアの独立系メディア「メドゥーザ」が今月22日に報じたものです。内容としてはプーチン大統領が「部分的な動員令」を発令したことでロシア国内でデモが行われたのですが、このとき拘束されたデモ参加者に軍への召喚状が手渡されたと報じています。

これに関して写真などが複数件SNS上にアップロードされておりほぼ間違いないと言われています。具体的には拘束された若者らは警察署に送られたものの一部はそこで召喚状が手渡され、別の場所では「後日召喚状が送られる」と告げられたとしています。

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実はこの召喚状に関する法律があらしく、これに署名(つまり理由なく召喚に応じなければ)刑事事件として立件されるらしくこれに関しても警察署で告げられたとしています。

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ツッコミどころはいくつかあるのですが、常識的に考えてデモ参加者を召喚状したところで本当に戦力になるのかという疑問です。むしろ彼らが持った銃口がウクライナ兵ではなくロシア人に向く可能性を常識的に考える要があります。しかし、これはロシア政府からすると正しい認識ではありません。

ロシア政府としてはホームレスや囚人を兵士として募集したケースを鑑みて、反対体制派も同様にまとめて楽に「処分」しようと思えばこのような方法になるということのようです。

ちなみにロシアでは抗議デモに対して反対していた人たち、つまり召喚は正しいと発言していた人物も拘束されているとされてます。もちろんそんな彼らはプーチン大統領の動員令に賛成する人たちであり召喚されて当然といえます。



ちなみにプーチン大統領はこのウクライナ侵攻を開始した2022年3月「(動員令による)徴収兵は参加させないしこれからも参加させることはない。予備役の動員も絶対行わない。目標を達成するのはプロの軍人だけだ」とロシア国旗を背後に高らかに主張していました。

そしてこちらのプーチン大統領の様子ですが、今まで見たことがないような表情をしており明らかに状況が切迫している様子が伺えます。