海外メディアによると、撮影された地域は明らかになっていないものの、ウクライナ国内に展開していたロシア軍の最新鋭電子戦システムとなる『R-330ZH Zhitel』というものを撃破したと発表しました。
Ukrainian BTR-4E destroys a Russian electronic jamming complex R-330Zh Zhitel from a 30-mm cannon from a distance of less than 1 km pic.twitter.com/cSbAnBl1Zs
— Paul Jawin (@PaulJawin) September 28, 2022
こちらがドローンから撮影されたR-330ZH Zhitelの映像です。こちらの動画ではかなり詳しく撮影されているのですが、補足して紹介するとウクライナ軍は手前の道路から画面奥のところにBTR-4Eという兵員輸送車を展開しており搭載された30mm砲を使用して撃破しました。
▼撃破したウクライナ製BTR-4E
また非公式の情報としてハルキウの東側に位置するクピャンスク郊外で撃破されたとしており、双方の距離は地形の分析から500m程度だったとも分析されています。
映像から見てもかなりの速度で移動していた様子が確認できるのですが、こちらが撃破されたR-330ZH Zhitelです。海外メディアによると半径30km圏内におけるGPS信号や衛星通信、携帯電話通信などを妨害する電波を出す電子戦システムだとしています。
命中したのは電力などを供給すると考えらえるトラック側で後方の電子戦システム本体は損傷が少ない可能性があり、武器提供などの見返りとしてアメリカなど西側に送られると考えられます。
なぜ護衛をつけずに単体で移動していたのかなどは謎もあるんどえすが、もしかしたらウクライナ軍側の電撃反攻により急遽移動することになった可能性も考えられます。
参考:Ukrainian forces blow up modern Russian electronic warfare system