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2019年12月。中国で謎の肺炎のような病気が広まっているという情報を発端にその数カ月後には混乱状態に陥った新型コロナ。このCOVID-19に関して、ワシントン・ポスト紙は解決できていないこととして一体どこから発生したのか謎が解けていないとしています。

ワシントン・ポストは30日に解決できていない5つの課題として、1.コロナ19の進化様相 2.変異に完全に対応するワクチンの開発可否 3.長期的後遺症(ロングコビド)の原因 4.人ごとに感染症状に差がある理由、そして5つ目として発生源です。

今回は5つ目の発生源についてです。当初新型コロナは中国の武漢市にある海鮮市場で大規模なクラスターが発生したことがわかっています。この市場では先進国ではまず考えられないような多種多様な野生動物が食材として売られており、その一つの動物から人間に感染したのではないかと説があります。

最新の研究では2022年に7月に、米国アリゾナ州立大学とUCLAなど米国と英国、韓国、シンガポールなど多国籍学者たちで構成された研究チームが発表した論文が国際学術誌「サイエンス」に掲載されました。
それによると、コロナ拡散初期の2019年12月20日以前に陽性判定を受けた8人全員が『哺乳類』を販売する店が密集した武漢市の海鮮市場西区域で発生したことを確認しているといい、2020年1月2日までコロナ症状で入院した41人のうち27人がこの海鮮市場と直接的な関係があったことを確認したとしています。
以後、市場から多少離れたところで感染者が急激に増加した事実については「ウイルスが市場の人々の間で広がり、これらを通じて周辺地域社会に広がったようだ」と分析しています。

つまり世界初の新型コロナのクラスターもこの中国武漢市で発生したことは間違いないということです。しかしいったい何から新型コロナが人間に移したのかはよくわかっていません。例えばこれまでもよく言われていた東南アジアに生息するコウモリから新型コロナに似たウイルスを発見したものの、武漢市との関連性は明確に確認できていないとしています。

それどころか現時点で新型コロナと似たコロナウイルスは既に20~30発見しているものの、結局どれも新型コロナと同じではなかったとしており似た別のウイルスだったとしています。ヴィンセント・モンスター米国国立アレルギーの研究者もウイルスがいったいどこからきたのか最初の発生源が武漢である可能性があるが、明確に特定することはできないと説明しています。

中国は情報統制

なぜ研究がこれ以上進まないのか。理由は明白でその中国が情報を厳しく制限しているためです。中国はWHOが調査が入る前にすべてを処理し、新型コロナの発生は他国にあると輸入された製品に「新型コロナが付いていて人が感染した!」などと連日発表していました。当然WHOの調査後にぱったりと消えています

それどころか偽の科学者を作り上げてまで外国発生説を報じるなど国家レベルの捏造は最高潮に達していたのですが、このような中国政府の妨害がありはっきりわかっていないとしています。



もちろん中国以外の外国由来説も考えられるところであり、中国と接触する確率の高いモンゴル、ベトナム、ロシア、インドネシアなどと連携して資料を収集しているとのことです。

参考