いったいどこまで本気なのか、予想では「できればいいだろうなぁ」程度のものだと思われるのですが、アメリカの米空軍研究所はボーイングが発案した『モジュール式空対空ミサイル』に対して、研究・開発の契約を行ったと報じられています。
戦闘機との空中戦で運用されるのは空対空ミサイルです。これは一般的にサイズが小さい短距離用、サイズが一回り大きい中・長距離用のものがあり、例えば中・長距離用のものは射程が軽く100kmを超えるものもあります。
それほど高度・高速化しているミサイルですが、最近米空軍研究所は「コンパクト空対空ミサイル (CAAM) と拡張距離空対空ミサイル システム(ERAAM)をサポートするための高度なミサイル サブシステム コンポーネントを調査する」というよくわからない内容でその案を発表したボーイングと980万ドル(約1億円)の契約をしたとのこと。
▼2段構成の LRAAM(ボーイング)、「CAAM / ERAAMはLRAAMのコンセプトに関連している」とのこと
「コンパクト空対空ミサイル (CAAM) と拡張距離空対空ミサイル システム(ERAAM)とは何や」という話しですが、記事を読む限り、こちらの画像のように2段式のミサイルという意味のようです。つまり半分はCAAM、2段目をつけるとERAAMとなり中・長距離ミサイルにできるという案のようです。
Boeing's Modular Air-To-Air Missile Concept Gets Air Force Funding
米軍では最近、軍事用のドローンが運用できる空対空ミサイルを求めており、通常のサイドワインダーのようなミサイルよりも遥かに小型のミサイルを運用したいとしていました。
ただミサイルが小さくなると犠牲になるのは射程です。もちろんミサイルは当たらないと意味がないためセンサー類の大きさはさほど小さくすることもできず、その代わり燃料が入る部分を削減するなどして小型化することになります。これは車と同じで『運転席は一定以上は小さくすることはできない』というものです。
これでは敵の射程内で交戦しなければならず圧倒的に不利になります。そこで後ろ半分の2段目(正しくは1段目となるブースター)を別途搭載することで従来のようなミサイルの射程を維持しようという案がこれです。
そうなるとミサイルの製造コストも抑えられるのではないかと見ています。当然ブースター部分を逆に巨大させることで射程を伸ばすこともできるため従来のミサイルでは難しかった改良も行えるのではないかと考えられます。
これらは机上の空論と変わらないのですが、いずれにしても米軍としてはドローン搭載用ミサイルとして新しいタイプの空対空ミサイルを必要としており、従来の有人機と共通化していくのか、それとも別のミサイルとして運用していくのかまだ判断できていないと考えられます。
それほど高度・高速化しているミサイルですが、最近米空軍研究所は「コンパクト空対空ミサイル (CAAM) と拡張距離空対空ミサイル システム(ERAAM)をサポートするための高度なミサイル サブシステム コンポーネントを調査する」というよくわからない内容でその案を発表したボーイングと980万ドル(約1億円)の契約をしたとのこと。
▼2段構成の LRAAM(ボーイング)、「CAAM / ERAAMはLRAAMのコンセプトに関連している」とのこと
「コンパクト空対空ミサイル (CAAM) と拡張距離空対空ミサイル システム(ERAAM)とは何や」という話しですが、記事を読む限り、こちらの画像のように2段式のミサイルという意味のようです。つまり半分はCAAM、2段目をつけるとERAAMとなり中・長距離ミサイルにできるという案のようです。
Boeing's Modular Air-To-Air Missile Concept Gets Air Force Funding
米軍では最近、軍事用のドローンが運用できる空対空ミサイルを求めており、通常のサイドワインダーのようなミサイルよりも遥かに小型のミサイルを運用したいとしていました。
ただミサイルが小さくなると犠牲になるのは射程です。もちろんミサイルは当たらないと意味がないためセンサー類の大きさはさほど小さくすることもできず、その代わり燃料が入る部分を削減するなどして小型化することになります。これは車と同じで『運転席は一定以上は小さくすることはできない』というものです。
これでは敵の射程内で交戦しなければならず圧倒的に不利になります。そこで後ろ半分の2段目(正しくは1段目となるブースター)を別途搭載することで従来のようなミサイルの射程を維持しようという案がこれです。
メリットはいくつかある…らしい
この2段構成のミサイルのメリットはどのようなものなのか。記事によると、まずブースターとミサイル本体は分離することができるため、例えばブースターはそのままでミサイルの本体を空対空ミサイルではなく、空対地ミサイルにするなど別の構成に切り替えることもできるとしています。そうなるとミサイルの製造コストも抑えられるのではないかと見ています。当然ブースター部分を逆に巨大させることで射程を伸ばすこともできるため従来のミサイルでは難しかった改良も行えるのではないかと考えられます。
これらは机上の空論と変わらないのですが、いずれにしても米軍としてはドローン搭載用ミサイルとして新しいタイプの空対空ミサイルを必要としており、従来の有人機と共通化していくのか、それとも別のミサイルとして運用していくのかまだ判断できていないと考えられます。