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劣勢が報じられロシア軍も撤退を報じるなど状況が変わりつつあるウクライナ侵攻。これに関して、ロシア軍で核兵器を扱う部隊がロシア中部地域で長距離移動している様子が撮影されたと報じられています。

これは今月3日、イギリスメディアがロシアのテレグラムチャンネルが報じた内容を伝えたもので、投稿された映像ではロシア中央地域で列車に載せられた部隊が移動している様子が撮影されたというものです。

当然戦争中であるため部隊の移動はあるのは当然なのですが、問題はこの部隊でポーランドの国防専門アナリストはコンラード・ムシカは、移動しているのはロシア国防部に所属しており主にロシアの核を装備と輸送、配置を担当している第12総局と連携している部隊だと指摘しているとのこと。

映像では輸送車両トラックとともにBPM-97装甲車などが写しだされているのですが、これは既存の車両よりも新型で放射性物質を浄化できるシステムをアップグレードしたタイプだと指摘しています。ただロシア軍ではこの種の戦闘車両は基本的に耐放射線性・放射能対策が施されており「部隊の移動=核攻撃後の準備だ」とは言い切れません。

一方でNATO側も現時点でロシアが核を使う差し迫った状態ではないとみており「核態勢に変化はない」としています。ただ、ロシア側もこのままでは占領したウクライナ地域を失う可能性があり戦術核の使用は十分考えられます。

また欧米メディアはロシア国内で核実験を行うという見方もあるのですが、核実験するにも準備が必要であり現実的とはいえません。もちろん大気圏内でこれを行う可能性ももありますが、結局威嚇だけでロシアとしては現在の戦況を巻き返すような決定打とはなりえません。

参考