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国内外の複数メディアによると、2022年10月4日北朝鮮が日本海を超え列島の宇宙空間を通過させる形で弾道ミサイルを発射しました。一方韓国軍は同日夜、これに対抗する形で玄武2という弾道ミサイルを発射したもののまもなく落下し大規模な火災が発生したと報じられています。

韓国メディアなどによると、今月4日、北朝鮮の中距離弾道ミサイル発射の対抗措置として韓国軍は弾道ミサイル「玄武2C」を発射したものの、基地内のゴルフコースに落下し大規模な火災を発生させたと報じています。

問題なのはこの弾道ミサイルは日本海、つまり東に向けて発射したものの逆の西に飛行し落下したという点です。韓国軍合同参謀本部は5日の記者会見で「ミサイルは4日午後11時、江陵にある韓国軍基地から東海上の特定の座標を狙って発射したが、正常に飛行せず後方に飛んだ」と発表しており、逆方向に飛翔したと正式に発表しました。

合同参謀本部は合わせて「ミサイルは弾頭と推進体が切り離された状態で地上に落下した」としており「弾頭は発射地点から1km、推進体は同1.4キロ地点で見つかった」といい、落下した弾頭から最も近い民家までは700メートルの距離だったともしています。

また合同参謀本部の関係者は「推進体の中にある推進剤がすぐに燃え尽きたため大きな火災には至らなかった」などとしているものの海外メディアでは大規模な火災が発生したと表現しています。人命被害はなかったとしているものの負傷者はでていないという表現にはなっていません。合わせて安全対策を取ったものの住民に十分に連絡できなかったとも説明してます。

玄武2

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玄武2は北朝鮮の北朝鮮版イスカンデルと同様にロシアのイスカンデルと極めて酷似した弾道ミサイルでロシアの軍事技術を土台に開発されているとされています。射程は500km(もしくは800km)で画像のように車両で移動できるタイプのものとなっています。