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国内外問わず大量に設置されている太陽光パネル。最近は商業目的で売電することで金銭を得ることが行われているのですが、一方で韓国が2013年に設置したものに関して設置および維持コストを回収するまで400年以上かかることがわかったと報じられています。

問題のソーラーパネルはソウル市ある『国立現代美術館ソウル館』で、2013年に開館したもので屋上にソーラーパネルを設置しました。理由は当時のソウル市長である朴元淳(パク・ウォンスン)市が「原発を一つ減らす」という理由で再生可能エネルギー政策を掲げ市内の公共建築物を対象に設置した設備の一つだといいます。

設置費用回収ができるのは2450年以降!

そもそもこのソーラーパネルは売電目的に設置したものではないと考えられるのですが、仮に回収するまでどのくらいの期間がかかるのか評価した結果、430年という結果になりました。これは与党・国民の力の金承洙(キム・スンス)議員が文化体育観光部から受け取った公式の資料に基づき分析されたものです。

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理由は太陽光パネルの経年劣化もあり変換効率が悪化。もちろんメンテナンス費用もかかり業者に委託しているため余計に運用コストが高くなるという理由があるそうです。

他の施設としては障害者選手村総合棟で215年と教育棟38年、大韓民国歴史博物館が108年、韓国文化芸術委員会89年、国民体育振興公団88年かかるといい、設置された24施設の平均では44年としており、この美術館だけが極端に悪いことが明らかになりました。

太陽光パネルは年々、変換効率が向上しており10年前よりも現在のパネルは変換効率は数%程度向上していると考えられるのですが、パネル本体の費用は安くなっていると考えられコストパフォーマンスは優れているということになります。