
先日NASAが初めて行ったのは小惑星に地球から打ち上げた探査機(衝突体)を打ち上げ軌道がどれだけずれるのかという研究。これに関して想定していたよりも効果があることがわかったと報じられています。
9月下旬、NASAは地球近傍小惑星 (NEO) に属する直径160~170mのディモルフォスに重量600kgの宇宙機を衝突させる実験を行いました。これは既にご存知の方も多いように衝突により小惑星の軌道がどれだけ変わるのか調査する初の本格的な試験になります。
NASA's asteroid-ramming mission shortened Dimorphos' orbit by 32 minutes
https://newatlas.com/space/nasas-asteroid-ramming-mission-shortened-dimorphos-orbit-32-minutes/
まずディモルフォスは小惑星ディディモスを公転する衛星です。つまり小惑星の周りを周回する小惑星に衝突させたというのが今回の研究です。そしてディモルフォスは11時間55分でディディモスをぐるぐると公転していたのですが、今回の衝突で現在 11 時間 23 分に短縮されたことがわかったとしています。実に32分という時間です。
▼衝突30秒前

NASAのモデルでは当初73秒ほど公転周期が短くすることを成功目標としてました。その上で「最大で10分近く周回時間が変わるかもしれない」と予想をたてていました。当然これは探査機を開発するにあたって提出される様々な資料にも掲載され予算が降りることにもなるため非常に重要なものになります。しかし予想は大きくはずれ、良い意味で32分も短くなりました。
「ぶつかるということは逆に時間が長くなるのではないのか?」という疑問ついては、衝突によりディモルフォスが小惑星ディディモスに接近した(双方が近づいた)ことで結果的に公転時間も早まったということなります。
▼衝突により作られたディモルフォスの尾

今回の衝突は相対速度秒速6km/sで行われました。そのエネルギーはどのくらいなのかはよくわからないものの単純にぶつけるだけでも想像以上の成果となり、今後の研究に役立つものと考えられます。ちなみに一連の費用は3億3000万ドルだったとしています。
NASA's asteroid-ramming mission shortened Dimorphos' orbit by 32 minutes
https://newatlas.com/space/nasas-asteroid-ramming-mission-shortened-dimorphos-orbit-32-minutes/
まずディモルフォスは小惑星ディディモスを公転する衛星です。つまり小惑星の周りを周回する小惑星に衝突させたというのが今回の研究です。そしてディモルフォスは11時間55分でディディモスをぐるぐると公転していたのですが、今回の衝突で現在 11 時間 23 分に短縮されたことがわかったとしています。実に32分という時間です。
▼衝突30秒前

NASAのモデルでは当初73秒ほど公転周期が短くすることを成功目標としてました。その上で「最大で10分近く周回時間が変わるかもしれない」と予想をたてていました。当然これは探査機を開発するにあたって提出される様々な資料にも掲載され予算が降りることにもなるため非常に重要なものになります。しかし予想は大きくはずれ、良い意味で32分も短くなりました。
「ぶつかるということは逆に時間が長くなるのではないのか?」という疑問ついては、衝突によりディモルフォスが小惑星ディディモスに接近した(双方が近づいた)ことで結果的に公転時間も早まったということなります。
▼衝突により作られたディモルフォスの尾

今回の衝突は相対速度秒速6km/sで行われました。そのエネルギーはどのくらいなのかはよくわからないものの単純にぶつけるだけでも想像以上の成果となり、今後の研究に役立つものと考えられます。ちなみに一連の費用は3億3000万ドルだったとしています。