T-62 ウクライナ

明らかに想定外の戦況となったロシアのウクライナ侵攻。ウクライナは現在、西側の協力のそのパワーで反転攻勢となっているのですが、一方でロシアでは1960年代以降に生産され75年に終了したT-62を再整備(近代化改修)していると報じられています。

The Driveによるとロシア軍は今後3年間で800台の戦車を改装するという計画があるといい、その中には見出しでも紹介したように1975年に生産が終了しているT-62が含まれるとしています。

Russia To 'Modernize' 800 Vintage T-62 Tanks Due To Ukraine Losses: Report



こちらが再整備中の戦車と考えられるのですが、エンジンのサビつきなどをみても昔使用され保管していたものの可能性があります。ロシアやアメリカではこのように古い戦車は処分せず再整備すれば使用できるような形で残すことがあるためこれ自体はおかしいことではありません。

ただし、これが最近まで使われていたものかそれとも放置されていたものを再整備しているのかは映像では分かりませんでした。

T-62M

整備を受けるのはT-62の中でもT-62Mという近代化改修型シリーズではないかと考えられています。ロシアはウクライナ侵攻でT-62を既に実戦投入しており少なくとも203両が撃破されたといわれています。

▼ロシアのT-62の前に立つウクライナ兵

T-62は生産は終了しているのですが作られた車両は1980年代にはエンジンを改装するなどしてバージョンアップしており、純粋な戦車同士の打ち合いでは攻撃力の弱さは懸念されるものの対人・軽戦闘車・もちろん場合によっては対戦車戦でも使える兵器ではあります。

言い換えればロシアはこのような車両を使わなければならないほど車両が少なくなっているとも言え、ロシアの劣勢というのはここからも見て取ることができます。