韓国メディアNow Newsによると、ロイター通信などが報じた内容としてロシアのドミトリー・ペスコフ報道官はこの日記者たちと行った電話会議で、ロシアが不法に占領したウクライナの東部4つの地域について「核の保護下にあるのか？」と質問したところ「これらの地域はロシア連邦の譲渡できないところでロシア領土と同じレベルの安全保障が提供される」と既存の立場を繰り返しました。

一方でロイター通信によると、現時点でロシアとNATOはそれぞれが核戦争に備えた軍事訓練を既におこなっているという趣旨の内容が記載されているのですが、この類の訓練は平時から行っているものであり具体的に平時とどこがどう違うのかが説明されておらず、拡大解釈されている内容の可能性もあります。
ちなみに訓練内容とは西側のNATOは17日に14カ国が参加してイギリスと北海で施行された訓練ではアメリカの戦略爆撃機B-52などの最新鋭戦闘機が参加したといい、ロシアについてはあくまで年次訓練の一部として戦術核に関する訓練を行ったという報道があります。

戦術核の実戦使用あるのか

現在ウクライナを巡る戦況については西側から強力な支援を受けているウクライナが反転攻勢を強めており占領された領土を奪還しています。一方で西側から見た立場として国民を動員するなどロシアはかなり苦しい状況に追い込まれているという印象を受けます。その上で記事でも今後「数回の大失敗をした場合に核戦力に依存する可能性が高くなるだろう」とも指摘しています。

いずれにしても今後ロシアがどのような態度にでるのかは不明です。仮に戦術核、広島型原爆の数分の1以下、大型爆弾を超える程度の最小出力のものを運用してくる可能性もゼロではなく、NATOを含めた西側は戦術核の威力ごとに使用された場合の行動計画は既に策定済みであると考えられます。