H-6K・LJ-1

ウクライナも含め近年、安価な無人機を運用するケースが増えていますが、最近中国の国営番組がH-6という中国の爆撃機が合計4機の使い捨て無人機母機として運用するという映像を紹介したと報じられています。

これは中国のCCTVで紹介されたもので、中国空軍の爆撃機『H-6K』のハードポイントに4機の無人機を搭載し空中展開するというものです。この無人機はLJ-1という過去にモックアップが展示されていたこともある機体です。

H-6 Bomber-Launched Drones Could Be In China's Air Combat Future

LJ-1とはターボファンエンジンを搭載した機体で、空中標的機つまりミサイル訓練で撃墜される機体として、もしくは何らかの訓練目的で運用されると発表されています。しかし、中国国営の発表内容や専門家の説明としては標的機として以外も、安価な戦術無人航空機として運用を考えている可能性があると指摘しています。

CCTVで放送された、H-6KとLJ-1は合計4機を洋上で展開。ダイヤモンドフォーメーションで編隊を組むというものになっています。

LJ-1については2019年にロシアのMAKS航空ショーに登場し初めて一般公開された機体です。中国の西北理工大学 (NPWU) は、CCKW と呼ばれる小さな航空会社と協力して LJ-1 を開発したと言われています。

▼2019年のLJ-1
lj-1 drone

▼ステルスタイプのLJ-1
lj-1 drone_1

機体は設計上亜音速で飛行可能な機体で全長は約15.5 フィート、翼幅は約8フィート。このように第3世代戦闘機から第4世代戦闘機を模倣することができ、各種兵器の標的機として運用ができるというものです。また機体自体は他の標的機と同じように回収可能なものになっているのですが、今回のCCTVの映像のものは使い捨てを想定しているのではないかと見ています。

つまり発展型となる母機から発射されたLJ-1はレーダージャマーやスタンドオフ地上攻撃ミサイルとして自爆ドローンのような使い方もできるのではないかとしています。また西側が開発している僚機として無人機を運用する中国版の可能性もあると紹介されています。