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ウクライナを巡る各国のやり取り。特に最近はロシアがイラン製兵器(無人機)を運用している確実な証拠がある一方でイラン側はこれを否定しました。しかし最近イラン高官はロシアに無人機と弾道ミサイルの売却計画を認めたと報じています。

イランがロシアを支援しているのではないかという疑惑、ウクライナ国内でイラン製兵器が使用されていた問題について同国のアミラブドラヒアン外相は「我々はウクライナでの戦争で使用する兵器を(ロシアに)提供しておらず、今後も提供しない」と明言しました。

しかし、ロイター通信などによるとイランの高官2人とイランの外交官2人がロシアに対して数百のFateh-110短距離弾道ミサイル(SRBM)と無人偵察機をロシアに売却する計画を認めたと報じています。

▼ファテフ110弾道ミサイル(射程300km・弾頭500kg)
ファテフ110

海外メディアによるとイランの治安当局者はロイター通信の取材に対して「ロシア人は私たちに短距離団藤ミサイルを数百発、または中距離弾道ミサイルまで買いたがっていたが、彼らが要求する数百発の無人機とファテフ110もしくはZolfaghar短距離地対地弾道ミサイルはすぐに出荷できると彼らに伝えた」と報じています。
また「正確な日時は伝えられないが、間もなく2 回から3回に分けてロシアに発送される」と具体的に説明しています。ロイター通信によるとイランは「ロシアはより多くの無人偵察機と精度の向上したイランの弾道ミサイルを求めていた」とも話しています。

▼Zolfaghar短距離弾道ミサイル


先日ウクライナではクリミア大橋というロシアが不法に建設した橋の攻撃を受けて都市部に攻撃を仕掛けましたがその攻撃にイラン製兵器が使われたという報道も入っています。ロシアの兵器はこれまでも西側の半導体に頼っていることが明らかになっており輸出が止められた現在ミサイルなどを新規生産するのは難しくなっている可能性があります。

いずれにしてもロシアが始めた侵略を今後も続けるには外国からの支援が必要だという状況に陥っており、ロシアの兵器不足は間違いなく発生しているということになりそうです。