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韓国メディアによると、ガソリンスタンドでディーゼルエンジン車が用いる軽油に関して、灯油を混ぜるという水増しのようなことを行っていた店舗が5年間で1800店舗摘発されていたと報じられています。

不正軽油…みなさんも一度は耳にされたことがあると思うのですが、これは日本でも度々報じられることがあるもので、ディーゼル車の燃料として使用される軽油に、『脱税』を目的として灯油や重油などを混ぜ、軽油と偽り販売・使用するものです。

もちろん韓国でも同様の脱税が主な理由と考えられるのですが、今月20日、共に民主党の国会議員が韓国石油管理院から提出を求めた「最近5年間の石油不法流通摘発内訳」によると、偽の石油販売、品質不適合、灯油販売、定量未達販売などで摘発されたガソリンスタンドが最近5年間で1866店舗だったと発表しました。

최근 5년간 석유 불법유통 1866건…SK 주유소 717건 최다 :: 공감언론 뉴시스통신사 ::

会社別ではSKエネルギーが717件で最も多く、続いて現代オイルバンクが328件、GSカルテックスが300件、S-OILが267件順でした。

年ごとの件数としては2018年が665件と最も多く、2019年396件、2020年249件と徐々に減少傾向を見せており、昨年は320件と増加。今年は8月までに236件となっており水準としては昨年の摘発件数に近いとしています。

摘発した内容については『品質不適合』が1046件で最も多く、偽の石油摘発事例が368件。定量未達販売つまり規定量の燃料を給油できない件数は234件、暖房用の灯油を自動車燃料で販売した場合は218件となりました。

議員によると、灯油が混じった軽油は長期間使用すると機械部品の摩耗や安全事故、有害排出事故増加などの現象が発生する可能性があるとし「取り締まりをさらに強化するとともに厳し措置を講じなければならない」と話しています。

一方日本でも不正軽油は抜き打ち検査という方法で定期的に行っていることが報じられており、検査自体もその場で抜き取り成分を分析するという方法を行っています。