海外の複数メディアによると、2022年9月下旬、黒海というウクライナが面する国際空域(非戦闘空域)でロシア軍がイギリスの偵察機に対してミサイル発射していたことが明らかになりました。なぜ1ヶ月あまり経過した現在まで発表されなかったのかは不明です。(画像はミサイルを発射したと考えられる当該機)
これは今月20日にイギリスのベン・ウォーレス国防相が「今年の9月29日に国際空域において、潜在的に危険なこのような事件が発生した」と明かし、イギリスの公共放送BBCなどが報じたことで明らかになったものです。
Russian Su-27 Released Missile During Intercept Of British RC-135 Spy Plane
状況については詳しい説明はありません。報道によると9月29日に黒海上の国際空域で発生。どこの領土・領空にも入っていないエリアで発生したという趣旨のものになっており、イギリス空軍のRC-135W リベット ジョイントが飛行中にロシア機からスクランブルを受けた形になると考えられます。
スクランブル発進したのはロシアの戦闘機であるSu-27 2機です。
一方当時の状況としてRC-135W は4発の旅客機のような大型機で武装などは一切していませんでした。スクランブル発進したSu-27について、これ自体は日常的にどこの国の戦闘機も行っているようなもので双方が程度距離をおいて当該機、ここではイギリスのRC-135になるのですが相手機の動向見るような監視飛行のようなものが行われたと考えられます。ロシア機は2機で90分の監視が行われたとしています。
しかしこのとき、ロシアの戦闘機の1機が「RC-135Wの近くで目視を超えたミサイルを発射した」と説明しています。この説明の理解が難しく発射されたミサイルがそのまま直進して飛んでいったという表現にも受け取れるですがよく分かりません。
加えてこの出来事を「潜在的に危険な交戦」としているものの「意図的なエスカレーションとはみなしていない」とも説明しています。
これに関してロシア側は「ミサイルの発射は技術的な誤作動の結果だ」と解答しているといい、意図的にミサイルを発射したのではないと主張しています。
こちらの画像は同じようなスクランブル発進をかけた写真になるのですが、奥に見えるのがロシアのTu-95という爆撃機、手前がイギリスの戦闘機です。このように今回の事案もRC-135Wの若干後方、または見出しの写真のように偵察機から見て左上、Su-27の腹にミサイルが見える位置に飛行していたと考えられます。
このような距離で仮に戦闘機が後方から撃墜する目的でミサイルを発射しても安全に信管が動作する距離なのかは微妙であり、誤射したものであっても炸裂はしない可能性があります。(そもそも近距離で狙えるのかも不明です)
発表からは「何らかの不手際でミサイルが誤って発射してしまった」とも見て取れるのですがその可能性も低いことも事実です。
スクランブル発進した写真を見ても分かるように機体には実弾(本物のミサイル)を搭載し監視にあたるのですが、過去にこの過程で誤ってミサイルを発射したというケースがほぼ無いためです。そもそもご操作・ご動作で誤ってミサイルを発射してしまったというケースは戦闘訓練などでは稀にあるのですがそれでも珍しい事例です。
一方で、相手機が領土領空に入った場合に行われるのは警告射撃です。これは相手のパイロット、上の画像ではロシアのTu-95のパイロットに見える形で機銃発射し「進路を変えなければ撃墜する」という強い意思を直接示します。またはミサイルを装備していることを相手のパイロットに見せつける形で腹を見せるという行為もあるそうです。
つまり状況を判断するとロシア機はイギリス機に対してミサイルを発射する形で何らかの警告を示した可能性も高いというものです。またそれがイギリス機から見える形で行われたことからも考える必要があります。
ちなみに今回、イギリスによる偵察機の飛行は日本近辺でロシアや中国軍が行っている飛行とは形式がかなり異なっておりイギリス側は飛行計画を事前通知しその経路を辿って飛行したことです。つまり旅客機のように飛行計画を示していたというものです。
更にイギリスの偵察飛行はウクライナ侵攻以降に突然はじめたのではなく、少なくとも2019年頃から行っている点も留意する必要があります。
Russian Su-27 Released Missile During Intercept Of British RC-135 Spy Plane
状況については詳しい説明はありません。報道によると9月29日に黒海上の国際空域で発生。どこの領土・領空にも入っていないエリアで発生したという趣旨のものになっており、イギリス空軍のRC-135W リベット ジョイントが飛行中にロシア機からスクランブルを受けた形になると考えられます。
スクランブル発進したのはロシアの戦闘機であるSu-27 2機です。
一方当時の状況としてRC-135W は4発の旅客機のような大型機で武装などは一切していませんでした。スクランブル発進したSu-27について、これ自体は日常的にどこの国の戦闘機も行っているようなもので双方が程度距離をおいて当該機、ここではイギリスのRC-135になるのですが相手機の動向見るような監視飛行のようなものが行われたと考えられます。ロシア機は2機で90分の監視が行われたとしています。
しかしこのとき、ロシアの戦闘機の1機が「RC-135Wの近くで目視を超えたミサイルを発射した」と説明しています。この説明の理解が難しく発射されたミサイルがそのまま直進して飛んでいったという表現にも受け取れるですがよく分かりません。
加えてこの出来事を「潜在的に危険な交戦」としているものの「意図的なエスカレーションとはみなしていない」とも説明しています。
これに関してロシア側は「ミサイルの発射は技術的な誤作動の結果だ」と解答しているといい、意図的にミサイルを発射したのではないと主張しています。
つまり状況は?
問題なのはこのミサイル発射がどのような位置で発生したのかも重要になってきます。こちらの画像は同じようなスクランブル発進をかけた写真になるのですが、奥に見えるのがロシアのTu-95という爆撃機、手前がイギリスの戦闘機です。このように今回の事案もRC-135Wの若干後方、または見出しの写真のように偵察機から見て左上、Su-27の腹にミサイルが見える位置に飛行していたと考えられます。
このような距離で仮に戦闘機が後方から撃墜する目的でミサイルを発射しても安全に信管が動作する距離なのかは微妙であり、誤射したものであっても炸裂はしない可能性があります。(そもそも近距離で狙えるのかも不明です)
発表からは「何らかの不手際でミサイルが誤って発射してしまった」とも見て取れるのですがその可能性も低いことも事実です。
スクランブル発進した写真を見ても分かるように機体には実弾(本物のミサイル)を搭載し監視にあたるのですが、過去にこの過程で誤ってミサイルを発射したというケースがほぼ無いためです。そもそもご操作・ご動作で誤ってミサイルを発射してしまったというケースは戦闘訓練などでは稀にあるのですがそれでも珍しい事例です。
一方で、相手機が領土領空に入った場合に行われるのは警告射撃です。これは相手のパイロット、上の画像ではロシアのTu-95のパイロットに見える形で機銃発射し「進路を変えなければ撃墜する」という強い意思を直接示します。またはミサイルを装備していることを相手のパイロットに見せつける形で腹を見せるという行為もあるそうです。
つまり状況を判断するとロシア機はイギリス機に対してミサイルを発射する形で何らかの警告を示した可能性も高いというものです。またそれがイギリス機から見える形で行われたことからも考える必要があります。
ちなみに今回、イギリスによる偵察機の飛行は日本近辺でロシアや中国軍が行っている飛行とは形式がかなり異なっておりイギリス側は飛行計画を事前通知しその経路を辿って飛行したことです。つまり旅客機のように飛行計画を示していたというものです。
更にイギリスの偵察飛行はウクライナ侵攻以降に突然はじめたのではなく、少なくとも2019年頃から行っている点も留意する必要があります。