
未だに謎が多いマヤ文明。なぜ滅びたのかなどいくつか説があるのですが、実はこの都市に関してあるモノが原因で人体に非常に有害である水銀で汚染されてたことが最新の研究で明らかになったと報じられています。
現代水銀といえば工業製品由来のものや食べ物であれば主に大型の魚、マグロ、クジラなどに大量に含まれていることが確認されていますが、そのような工業や食文化がなかったと考えられるマヤ文明でなぜ水銀汚染が広まっていたのか。
金属をほとんど使わなかったマヤ文明でさえ周辺環境を水銀で汚染していたことが判明 - GIGAZINE
記事によるとオーストラリアカトリック大学の地質考古学者であるダンカン・クック氏らの研究チームがマヤ文明古典期(250年~950年頃)の遺跡について10カ所の都市からそれぞれ土壌を分析した結果、少なくとも7つの土壌サンプルから水銀が確認され、1つの都市では現代の環境基準を超えるレベルだったとしています。
少なくとも1000年前のものとなれば自然の風化である程度、濃度が下がると考えられるのですがなぜ観測できるレベルの水銀に汚染されていたのか。
実は当時マヤ文明で用いられていた辰砂(しんしゃ、シナバー)という鉱物に原因があります。この鉱物は赤い色をしていることから世界中の多くの文明で利用されていたもので、このマヤ文明でも顔料として細かく砕き壁画につけたりなど広く用いられていたそうです。
この辰砂には水銀が含まれており、当時の人は水銀どころか水銀の有害性なども殆ど認識していなかったためそれが長期間用いられたことで周囲を汚染していったという理由のようです。具体的には「堆積物の奥深くに埋もれた水銀を発見している」と説明しており、ここから数世紀にわたり水銀を仕様した結果だと指摘しています。
これが都市全体に深刻な水銀汚染を引き起こしたという記事を読む限りよく分かりません。もちろんマヤで大量に産出されるようなものでもなかったらしく、当時のイベントごとなどで使用されていた程度と考えられるため、遺骨に含まれる水銀の量をにもよるのですがこれ自体がマヤ文明の衰退とは特に深い影響は無いと考えられます。
ちなみにこの辰砂は日本では弥生時代から産出されており、古墳や石棺の顔料装飾として用いられています。
金属をほとんど使わなかったマヤ文明でさえ周辺環境を水銀で汚染していたことが判明 - GIGAZINE
記事によるとオーストラリアカトリック大学の地質考古学者であるダンカン・クック氏らの研究チームがマヤ文明古典期(250年~950年頃)の遺跡について10カ所の都市からそれぞれ土壌を分析した結果、少なくとも7つの土壌サンプルから水銀が確認され、1つの都市では現代の環境基準を超えるレベルだったとしています。
少なくとも1000年前のものとなれば自然の風化である程度、濃度が下がると考えられるのですがなぜ観測できるレベルの水銀に汚染されていたのか。
実は当時マヤ文明で用いられていた辰砂(しんしゃ、シナバー)という鉱物に原因があります。この鉱物は赤い色をしていることから世界中の多くの文明で利用されていたもので、このマヤ文明でも顔料として細かく砕き壁画につけたりなど広く用いられていたそうです。
この辰砂には水銀が含まれており、当時の人は水銀どころか水銀の有害性なども殆ど認識していなかったためそれが長期間用いられたことで周囲を汚染していったという理由のようです。具体的には「堆積物の奥深くに埋もれた水銀を発見している」と説明しており、ここから数世紀にわたり水銀を仕様した結果だと指摘しています。
これが都市全体に深刻な水銀汚染を引き起こしたという記事を読む限りよく分かりません。もちろんマヤで大量に産出されるようなものでもなかったらしく、当時のイベントごとなどで使用されていた程度と考えられるため、遺骨に含まれる水銀の量をにもよるのですがこれ自体がマヤ文明の衰退とは特に深い影響は無いと考えられます。
ちなみにこの辰砂は日本では弥生時代から産出されており、古墳や石棺の顔料装飾として用いられています。