Legendrea loyezae_2

私達の常に身近にいる微生物。場合よっては体内にも普通に存在しているのですが、実はこれまで研究者らでも5回しか観測されたことがないという極めて珍しい微生物(Legendrea loyezae)が存在しているのはご存知でしょうか

安い顕微鏡でも発見できるにも関わらず1908年から21世紀に入った現在までわずか5回しか見つかっていないLegendrea loyezaeという微生物です。

The Extraordinarily Rare Ciliate Legendrea loyezae Fauré-Fremiet, 1908 (Haptoria, Ciliophora) - ScienceDirect
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1434461022000578#b0040

この微生物は真核生物の繊毛虫に属しており、獲物を捕まえるために伸縮する触手をつけています。地球上には何千もの繊毛虫の種を発見しており、その多くは水生環境、または土壌に水が含まれているような環境、さらには酸素が少ない場所で多く見つかっています。。彼らの生活は水に依存しており、乾燥した場合は再び水に濡れるまで休眠状態を維持するため、田んぼなど乾燥と湿った状況が繰り返されるような状態でも保護構造を形成することができるとのこと。



こちらがその微生物です。1908年、1914年、1930年、2014年、2021年に発見され体長は75~120μm、幅40~55μm。体は卵形でわずかに平らです。腕のような触手の数は15本から30本以上。

ちなみに発見された場所などはよくわからないのですが、過去に25km離れた淡水の池で見つかっているという記載があります。

Legendrea loyezae_1