チェルノブイリ_ダーティボム

最近ニュースなどで頻繁に耳にする「汚い爆弾」、この汚い爆弾とは放射性物質を詰めた炸裂させることで周囲を放射能汚染させるものですが、これに関してロシアが「ウクライナがチェルノブイリで行う可能性がある」などと意味不明な内容を報道しました。

海外メディアによると、ロシア国営メディアが26日、ウクライナ軍がウクライナ国内、具体的にはチェルノブイリで立ち入りが制限されている地域で、ロシアのイスカンデルミサイルを偽装した上で、これを撃墜したとして爆発。内部に放射性物質が入っていたとして放射能汚染引き起こすことを計画していると報じました。

Russian Media Floats Batshit Fake Iskander Missile Dirty Bomb Claim

要するにロシアとしては「ウクライナ軍が偽装したダーティボムという放射能爆弾を爆発させ被害が出た」とロシアを責める可能性があると指摘したいというものです。ちなみにロシア国営メディアのスプートニクによると、匿名の「状況に精通している情報源」から得たものだとこのような内容を報じています。

では西側はどう反応しているのか。簡単に説明すると「ロシアの捏造」「嘘」「偽りです」。これはウクライナが現在密接に関係しているアメリカ、イギリス、フランス、トルコが否定しているものでロシアの主張は「完全に根拠がない」と説明しています。

一方でウクライナ当局はザポリージャ原子力発電所でロシア軍が謎の建築物を作っていると指摘しており、使用済み核燃料で満たされた174個のコンテナが保管されている工場の使用済み核燃料乾式貯蔵施設で行われているとも指摘しています。

いずれにしても攻勢を強めるウクライナがわざわざ自国領土で放射性物質を撒き散らす意味不明な行動にでる必要がそもそもなく、異常な判断がでるのは基本的に追い詰められている側から発案されるというのはこれまでの戦争でも明白です。

結局のところロシアは小型核兵器の使用も国際情勢から難しいと判断した可能性があります。これは使用した場合、NATOなどがさらに支援を強化、最悪の場合は参戦する可能性があり閾値をさらに下げたダーティボムという案になった可能性があります。もちろんこれがロシアがダーティボムを使用した場合チェルノブイリ以外でも使用されるということになります。