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宇宙から地球に戻るときに必要になる耐熱シールド。現在はサイズは固定されているものの、NASAは柔軟性がある拡張式の新しい耐熱シールドを開発しています。

NASAが2012年以降、既に10年以上の歳月をかけ開発しているのは従来の耐熱シールドとは異なる減速機と呼ばれる構造です。最大の特徴は現在ロケットの直径サイズが最大となる耐熱シールドの大きさを更に巨大にできることで重い質量を大気圏内に落下させることができるという点です。

NASA готовится испытать надувной теплозащитный экран

見た目はキノコのように中心に地表に戻されるペイロードがあり、傘のように開く構造が耐熱シールドになります。NASAは当時から低速で使用するLDSD、更に速い速度から落下させることができるHIADというものがあります。





今後試験が行われる装置は拡張後の大きさは直径6mとなります。従来のように硬いものではなく膨張可能な構造と柔軟な熱保護で構成されており、4つの層、外層は薄い炭化ケイ素フィラメントの生地、その下には 2 層の断熱材があり、最後に気密バリアが設けられています。この傘のような構造は中央の構造に取り付けられた状態で宇宙空間で展開されます。

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現在このような特殊な耐熱シールドは地球ではなく主に火星など地球の1/100程度しかない薄い大気に落下させるときに使用を考えているとしています