X-37B

ボーイング開発しアメリカ空軍が運用しているのはX-37Bというスペースプレーンです。これはロケットで垂直に打ち上げられスペースシャトルのように滑走路に着陸する機体ですが、過去に打ち上げらたものが既に900日以上地球軌道上を周回していると報じられています。

主翼にV字の尾翼。そして機体にはスペースシャトルのような貨物スペースがあるというこちらの機体。X-37Bとして地球軌道上を周回しているのですが、2020年5月17日に打ち上げられて実に900日以上も何らかのミッションを宇宙空間で行っています。

The military's secretive space plane has spent more than 900 days in orbit

X-37Bにいったい何が積まれているのか。実はこれまで何を積んでいるのかは一切公開されていなかったものの最近は公開される場合があります。ただ全てのペイロードではなく一部のみでかつそれらが本当に搭載されているのか試験しているのかは謎となっています。

具体手に発表されたペイロードについては宇宙で使用する素材としてサンプル プレートが搭載されていると発表しています。もう一つは放射線が種子に及ぼす影響を研究、また太陽光発電を使用しその電力をマイクロ波に変換して地上に送信する研究をおこなっているとも発表されています。

X-37B
こちらが初めて公開されたX-37Bの貨物室が開いた画像です。中央の黒いものはソーラーパネルとしており、中心線を軸に開くような構造になっています。

▼軌道上のイメージ(非公式の想像図)
軌道上のイメージ

要するに仮にマイクロ波に変換して地上に送信する研究であればわざわざX-37Bを使用する必要がないため、なぜこの機体で研究を行うのかという根本的な疑問がでてきます。X-37Bについては貨物室の全長は8.83メートルあります。

現時点でX-37Bがいつ帰還するのかは発表されておらず知っているのは空軍の一部の人物です。ちなみにこのX-37Bによく似たものは当然中国も開発したものがありこちらも現在宇宙に滞在しています。

地上から撮影されたX-37B
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