今年9月、ロシアが占領しているクリミア半島に漂着した無人小型船。いったい誰が作り運用していたのかよくわかっていなかったのですが、後にウクライナが対ロシア艦艇攻撃用に使用していたことが明らかになりました。今回はその詳細が公になったので紹介します。
2022年10月、ロシアが不法占拠しているクリミア半島のセヴァストーポリの海軍基地に無人小型船による攻撃が実施され、使用されたのはウクライナ軍の無人水上艦船 (USV) が用いられました。
Ukraine's Shadowy Kamikaze Drone Boats Officially Break Cover
このUSVに関してウクライナは公式クラウドファンディングサイトで資金を獲得し対ロシアに使用するとして100隻のドローンボートを作りたいとしています。その紹介映像としてウクライナはクラウドファンディングサイトとなる『UNITED24 募金プラットフォーム』を用いて公式情報をいくつか掲載しました。
これまで明らかになっていなかったウクライナ軍の無人水上艦船 (USV)に関してスペックは全長5.5mとそれなりに大型であることが明らかになりました。排水量、これは船体重量になるのですが、約1トン。作戦行動半径は400km、直線距離では800kmも移動することができます(本当かは不明)。運用可能時間は60時間。最大200トン200kgのペイロード、つまり爆薬などを搭載することができます。航行速度は最大80km/hとなっているのですがこれは何も積んでいない状態と考えられます。
詳細はこの程度で現時点で明らかになっていないのは、どのように操縦しているのかです。考えられるのはGPSなどを用いるのではないかとしているもののGPSの妨害電波がでている地域でも運用できるようになっていることは間違いなく、搭載したカメラを使用して攻撃する様子も明らかになっていることから何らかのネットワークを通じて遠隔操作していると考えられます。
またドローン船に搭載しているアンテナがアメリカのスペースXが運用しているスターリンクという衛星通信アンテナに似ていらしく衛生通信サービスを使用している可能性が指摘されています。
▼初めて発見されたときの写真
▼公式画像
ウクライナに打ち込まれた巡航ミサイルなどは合計で4500発となっているもののそのうち20%がロシアの水上艦などから発射されたものだとしています。ウクライナは開戦後、船舶の80%の戦力を失っており事実上壊滅状態となっています。そのためロシア海軍に対抗するにもミサイルか無人航空機を使用したミサイル攻撃しかない状態でした。
そして心理的な影響もあります。過去に発表された映像では停泊しているロシアの艦艇に自爆攻撃をしかける様子がみられ、いつ攻撃されるかわからないという心理的影響も期待できます。
Ukraine's Shadowy Kamikaze Drone Boats Officially Break Cover
このUSVに関してウクライナは公式クラウドファンディングサイトで資金を獲得し対ロシアに使用するとして100隻のドローンボートを作りたいとしています。その紹介映像としてウクライナはクラウドファンディングサイトとなる『UNITED24 募金プラットフォーム』を用いて公式情報をいくつか掲載しました。
Ukraine is creating the world's first Fleet of Naval Drones — so, we are launching our biggest fundraiser yet🔥It will protect the🇺🇦waters, prevent cities from being struck by missiles, and also help unlock corridors for civilian ships that transport grain. #FleetOfNavalDrones pic.twitter.com/9V07vqZXkl
— U24 (@U24_gov_ua) November 11, 2022
これまで明らかになっていなかったウクライナ軍の無人水上艦船 (USV)に関してスペックは全長5.5mとそれなりに大型であることが明らかになりました。排水量、これは船体重量になるのですが、約1トン。作戦行動半径は400km、直線距離では800kmも移動することができます(本当かは不明)。運用可能時間は60時間。最大
詳細はこの程度で現時点で明らかになっていないのは、どのように操縦しているのかです。考えられるのはGPSなどを用いるのではないかとしているもののGPSの妨害電波がでている地域でも運用できるようになっていることは間違いなく、搭載したカメラを使用して攻撃する様子も明らかになっていることから何らかのネットワークを通じて遠隔操作していると考えられます。
またドローン船に搭載しているアンテナがアメリカのスペースXが運用しているスターリンクという衛星通信アンテナに似ていらしく衛生通信サービスを使用している可能性が指摘されています。
▼初めて発見されたときの写真
▼公式画像
なぜ無人船?
なぜミサイルではなく無人船なのか。今回の船は航続距離が800kmあります。つまり200kgの弾頭重量をもった射程800kmとなると巡航ミサイルの高価な兵器が必要になるためより安価に運用するにはこれが良いということになります。Impressive footage from the attack this morning in Sevastopol
— Benjamin Pittet (@COUPSURE) October 29, 2022
1/2 pic.twitter.com/TworSvGHCj
ウクライナに打ち込まれた巡航ミサイルなどは合計で4500発となっているもののそのうち20%がロシアの水上艦などから発射されたものだとしています。ウクライナは開戦後、船舶の80%の戦力を失っており事実上壊滅状態となっています。そのためロシア海軍に対抗するにもミサイルか無人航空機を使用したミサイル攻撃しかない状態でした。
そして心理的な影響もあります。過去に発表された映像では停泊しているロシアの艦艇に自爆攻撃をしかける様子がみられ、いつ攻撃されるかわからないという心理的影響も期待できます。