APKWS レーザー誘導キット_4

主にヘリコプターに搭載され大量に発射するハイドラ70ロケット弾。これに関して車両から発射可能で精密誘導可能な地対地ミサイルとして様々な新しい攻撃力を付与すると発表しています。

軍需大手BAE Systemsが開発したのはAdvanced Precision Kill Weapon System (APKWS)という本来は無誘導のハイドラ70ロケット弾に精密誘導が可能な兵器として運用可能にするというものです。

Laser-Guided Rockets Are Getting New Highly-Versatile Anti-Armor Warhead

ハイドラ70ロケット弾は直径がわずか70ミリしかありません。そのため攻撃ヘリにはポッドに大量におさめ大量に発射することで広範囲に攻撃可能な兵器として運用されています。現在は誘導可能なものも存在しているのですが今回は装甲車などから地上発射可能な誘導兵器として登場しました。



このミサイルの要になるのはロケット弾に搭載されたAPKWS レーザー誘導キット(4つのフィンと搭載された装置)です。これ自体は新しいものではないのですが今回は地上の車両から発射されたということで発表されたものになります。

APKWS レーザー誘導キット

キットはベースがハイドラ70ロケット弾をベースに運用可能なものになっており、これまで開発された様々な弾頭を搭載し飛翔させることができます。

APKWS レーザー誘導キット_1
そして運用可能な機体もヘリコプターを中心に固定翼機でも運用可能です。これに車両が追加されることになります。

APKWS レーザー誘導キット_2

最大の利点は軽装甲車に十分で、かつちょうどいい攻撃力を安価に搭載できる点です。ハンヴィーといった歩兵が乗り込む車両に対戦車ミサイルを搭載したモデルは存在していたのですが、非常に大型で重量があるものになっておりシステム全体が高価です。

しかしハイドラ70ロケット弾自体が軽量かつ小型であるためこちらの画像のように補強した屋根に搭載することができるというものになっています。

APKWS レーザー誘導キット_3

もちろん市販車に搭載することも可能です。要するに日本では軽トラ程度でも余裕に搭載できる重量です。
ミサイルコストも27,500ドル、現在の価格で300万~380万円程度となっておりこれはジャベリンなどと比べても非常に安価です。もちろん兵士が持ち歩くことができないものの安価な兵器でも敵の高価な装甲車や場合によっては戦車も破壊できる可能性があるとすればコストパフォーマンスが高いと考えられます。

そしてこの兵器は装甲車だけではなく空中目標に対しても迎撃可能なものも存在しているといい、ちょうどいい扱いやすさが様々な派生型とその開発が進む理由にもなっていると考えられます。