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先日南部要衝地ヘルソン市を奪還することができたウクライナ軍。その様子はニュース等でも公開されているのですが、一方でヘルソンでロシア軍が侵攻していた当初協力していた人間が探しだされ市内で晒されるという私刑が行われている様子が撮影されました。

AP通信などによると、具体的な場所は不明ですが、ヘルソン市の市内で二人が木に縛られるような形で拘束されそのまわりに人が様子を伺うような場面が撮影されました。

記事によるとこの人物らはロシア軍がヘルソン市に侵攻してきた当初、ウクライナを裏切りロシアに協力するなどウクライナの国内法で多分禁止されているような行為をしたとして拘束された人物だとしています。

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具体的にどのように逮捕されたかは公開されていないもののウクライナの警察庁長は12日「約200人の警察官がヘルソン市に配置された」としており「ロシア兵やその協力者を探すため検問所を設置して運営する」と明らかにしていました。
したがってこれについては警察がやったというよりも民間人らが逃げないように拘束した可能性が高いと考えられます。

ヘルソン市を含む占領された地域ではウクライナ側が『ロシアの指示に従って』学生たちにロシア式教育を行った教師らを非難してきました。これはウクライナの伝統や言葉などを毀損する行為だとし、更にウクライナの国家存在を否定する教育になっていることで深刻な犯罪だと判断していました。

ハルキウ地域のある検察は「どれくらい積極的に協力したのかは問わず処罰水準を決める」としていたものの、ロシア軍が占領された街では当時の強圧的な雰囲気の中で生きる必要がありイヤイヤロシアの要求に従った市民がいると指摘されています。しかし、現地の警察官や当局勤務者、一部の教師は積極的にロシアを手助けしていた人物がいるとしており、今後分類するよう調査を始めているとしています。

またロシア軍から食料をもらうなどして生きていた市民に対しても「ロシアの協力者だ」と言われている場合があり難しい状況になっているとのこと。

参考