他の動物が行わず人間だけが行う調理。その中でも火を使う技術は食べ物を煮る・焼く以外にも生きていく上で極めて重要な行為になるのですが、最新の研究によると現時点で人類が料理で火を使ったのは今から少なくとも78万年前であることが明らかになりました。
私達が普段口にするものは生モノ以外は何らかの熱、特に火を利用されたものが多くなっています。イスラエル最大のテルアビブ大学は自国のゲシャー・ベノット・ヤーコブ遺跡の調査を行ったところ、8つの研究機関が大量の魚の歯を発見しました。
この歯は近くのフラ湖に生息していた体長2メートルのコイの仲間だとしています。
Evidence for the cooking of fish 780,000 years ago at Gesher Benot Ya’aqov, Israel | Nature Ecology & Evolution
https://www.nature.com/articles/s41559-022-01910-z
Earliest evidence of humans cooking with fire dates back 780,000 years
https://newatlas.com/science/earliest-evidence-cooking-fire-humans/
研究チームは魚の咽頭歯を研究しました。この歯が高熱にさらされると歯のエナメル質の結晶が膨張するといい、構造を分析すると歯が耐えた『温度』について多くのことが明らかになるといいます。
この歯は近くのフラ湖に生息していた体長2メートルのコイの仲間だとしています。
Evidence for the cooking of fish 780,000 years ago at Gesher Benot Ya’aqov, Israel | Nature Ecology & Evolution
https://www.nature.com/articles/s41559-022-01910-z
Earliest evidence of humans cooking with fire dates back 780,000 years
https://newatlas.com/science/earliest-evidence-cooking-fire-humans/
研究チームは魚の咽頭歯を研究しました。この歯が高熱にさらされると歯のエナメル質の結晶が膨張するといい、構造を分析すると歯が耐えた『温度』について多くのことが明らかになるといいます。
結果、魚の歯が 500 °C 未満の比較的低い熱にさらされた証拠を見つけたといいます。チームによると魚が意図的に調理されたことを明確に示したものだといいます。一方で、魚が廃棄物として燃料として火の中に直接投げ込まれたり山火事に遭遇した場合はもっと高い温度として残されると指摘しています。
この魚の歯は約78万年前のもので料理をするために火を制御して使用したことを示す最も古い直接的な証拠となります。これまで人類が火をつかって料理をした証拠は17万年前という記録があるらしく大きく上回るものとなりました。もちろん78万年前よりはるか昔から学んでいた可能性が高いと考えます。例としてホモ・エレクトスのような人類が100万年以上前に火を操っていた証拠があり。既に料理や道具作りなどに使用していた可能性が考えられます。この発見に研究者は「淡水の生息地と魚が先史時代の人間の栄養にとって重要であることを示しているだけでなく、人間が火を制御し食物を調理する能力と食べる前に魚を調理することの利点を理解していることも示しています」と説明しています。